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デスクライト

デスクライトの調光の下限|いちばん暗くすると何分の1まで落ちるのか

mono-buzz 編集部

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この記事で分かること

公表値を読み解いて、選ぶ基準を整理。

デスクライト5製品の調光は無段階・15段階・7段調光・非調光と書き方が5通りに割れている。いちばん暗くしたときにどこまで落ちるか知りたい人に向けて、下限を公表する2製品を何分の1まで落ちるかに直し、段数の多さと落とせる深さが対応しないことをメーカーの公表値から読み解いた。

THE REASON BEHIND THE CHOICE

公表資料から、疑問を読み解く。

公開資料に基づく記事です。実機による検証は行っていません。

パナソニック SQ-LC570-W の7段調光を器具光束855lmに掛けてルーメンの目盛りに並べた図。最も暗い段は171lmとみられ、段の幅は暗い側が85.5lm、明るい側は171lmで上に行くほど粗い。同じ目盛りにサンワダイレクト 800-LED090 の最大190lm・最小約17lmの範囲と、非調光の山田照明 Z-108NB の624lm固定を重ねてあり、7段調光の最も暗い段がもう1台の最大とほぼ同じ帯(0.90倍)に来ることが読み取れる
目次

部屋の照明を落として手元だけ点けたい。ところが調光を止まるところまで下げても、まだ明るいことがあります。逆に、いちばん下まで落とすと暗すぎるのに、一段上げると今度は強すぎる、ということも起こります。

商品ページの調光の欄に戻ると、書いてあるのは「無段階調光」「明るさは15段階」「7段調光」「非調光」。5製品で5通りに割れていて、同じ形が1つもありません。 そして「無段階」も「15段階」も、いちばん暗くしたときにどこまで落ちるのかを1文字も言っていない。

ここで見るのは1点だけです。下まで落としたとき、明るさは何分の1になるのか。 2026年9月時点のメーカーの公表値で並べ直します。先に書くと、段数が多い製品ほど深く落とせる、という関係にはなっていませんでした。

調光の書き方が、5製品で5通りに割れている

製品調光の書き方(メーカー表記のまま)下限の記載書いてある場所
サンワダイレクト 800-LED090スライド式 無段階調光 ※輝度調整 10%~100%10%/最小 約17ルーメン仕様表の「調光」の行と「光束」の行
パナソニック SQ-LC570-W調光ボリューム付(100%~約20%)7段調光約20%(各段の値まで)仕様タブの「仕様」の行の中
BenQ ScreenBar Halo明るさは15段階記載なし商品ページの本文。仕様表に調光の行が無い
オーム電機 ODS-LDC6K-Wダイヤル式無段階調光記載なし商品ページの特長欄。仕様欄に調光の行が無い
山田照明 Z-108NB非調光下げられない仕様表の「調光」の行

下限を数字で公表しているのは、5製品のうち2点だけです。残る3点は「非調光」「無段階だが下限を書かない」「段数しか書かない」で、**3通りの別々の『出せない』**になっています。

しかも下限を書いていない2点は、仕様表そのものに調光の行を持っていません。 仕様表だけを見比べていると、この2点は調光できるかどうかすら読めない。明るさを名乗る数字が4通りに割れている話は5製品の照度・測定距離・全光束・JIS形を4つの列に分けて並べ直した比較記事にあります。ここではその調光の列だけを縦に掘ります。

「何分の1まで落ちるか」に直すと、2製品だけが並ぶ

パーセントで書かれた下限は、そのまま割り算に直せます。10%まで落ちるなら10分の1、20%なら5分の1です。

製品下限のメーカー表記いちばん暗くしたとき
サンワダイレクト 800-LED09010%(最小 約17ルーメン)10分の1(ルーメンで見ると11.2分の1)
パナソニック SQ-LC570-W約20%5.0分の1
BenQ ScreenBar Halo記載なし計算できない
オーム電機 ODS-LDC6K-W記載なし計算できない
山田照明 Z-108NB非調光1分の1(変わらない)

ここで順番が入れ替わります。「無段階調光」としか書いていないサンワダイレクトのほうが、各段の値まで公表しているパナソニックの「7段調光」より深く落ちる。 パーセントで見て2倍、ルーメンの公表値で見れば11.2 ÷ 5.0 で2.2倍です。

そしてBenQの「15段階」からは、この列に入る数字が1つも出てきません。 段数は刻みの細かさで、どこまで落ちるかではない。「15のほうが下まで落ちそうだ」と読むと、7段のほうが下限を公表していて、15段のほうは公表していないという逆の状態を見落とします。段数の多さと落とせる深さは、別々の量です。

7段調光を、ルーメンに直してみる

パナソニックのSQ-LC570-Wは、器具光束(855lm・文字くっきり光)と各段のパーセントを両方公表しています。5製品で唯一、掛け算ができます。

段メーカー表記の割合855lmに掛けた値1つ下の段との差
1(最も暗い)約20%171lm—
2約30%256.5lm85.5lm
3約40%342lm85.5lm
4約50%427.5lm85.5lm
5約65%555.8lm128.3lm
6約80%684lm128.3lm
7(最も明るい)100%855lm171lm

段の幅は 85.5・85.5・85.5・128.3・128.3・171 で、上に行くほど1段が粗くなります。 いちばん上の1段だけで、最も暗い段の値と同じだけ動く。暗い側で細かく合わせたい人には、都合がいいほうの形です。

最も暗い段が、別の1台の最大とほぼ同じ帯に来る

  • パナソニック SQ-LC570-W の最も暗い段 … 171lm とみられる
  • サンワダイレクト 800-LED090 の最大 … 190lm

0.90倍。 片方がいちばん暗くしたときの値と、もう片方が全開のときの値が同じ帯に入ります。サンワダイレクトの下限(約17lm)は、そこからさらに10分の1ほど下。落とせる幅そのものが、この2台で違うということです。

ついでに、非調光の山田照明 Z-108NB(定格光束624lm・固定)は、パナソニックの5段目(555.8lm)と6段目(684lm)のあいだに入ります。下げられない1台が、下げられる1台の上から3番目あたりに固定されている格好です。 同じ目盛りには40000時間の終点も置けます。器具光束に光束維持率70%を掛けた598.5lmとみられる値で、これも5段目と6段目のあいだに入ります。

同じ仕様表の中で、パーセントの下限とルーメンの下限が一致しない

下限をパーセントとルーメンの両方で書いているのは、5製品でサンワダイレクト 800-LED090 だけです。両方書いてくれている唯一の製品で、その2つが合っていませんでした。

  • 「調光」の行 … 無段階調光 ※輝度調整 10%~100%
  • 「光束」の行 … 最大 約190ルーメン/最小 約17ルーメン

190lm の10%なら19lmです。仕様表が書いているのは約17lm。逆にルーメンから割り戻すと 17 ÷ 190 = **8.9%**で、公表の10%より1.1ポイント低い。この製品は取扱説明書の新しい版で数字が上がっていて、そちらの最大約230LM・最小約19LMで同じ計算をすると8.3%。ずれはむしろ広がります。

どちらが誤りとは言えません。10%が丸めた値かもしれないし、17lmが別の測り方かもしれない。言えるのは、下限を2つの単位で書いた1つの表の中で、その2つが一致していないことだけです。この製品でも、下限は1つの数字としては読めません。

購入者の評価は、下限を公表している側に寄っていない

調光そのものへの高い評価は3製品に出ています。サンワダイレクトでは無段階で好みの明るさに合わせられること、オーム電機では細かく調整できて使いやすいこと、BenQでは調整が簡単なことと周囲の明るさに合わせて光量が変わること。このうち下限を公表しているのはサンワダイレクトだけで、あとの2点は「無段階」「15段階」としか書いていません。

明るさが合わなかったという指摘は、別の3製品にまたがります。非調光の山田照明では明るすぎる・光源が視界に入るとまぶしいという指摘、BenQでは部屋の明るさとしては物足りないという声、パナソニックでは広めのテーブルで中央まで届きにくいという指摘。明るすぎる側と暗すぎる側の不満が、別々の製品で同時に出ています。

このうちパナソニックの指摘だけは、明るさの強弱ではなく机のどこまで届くかの話です。同社が名乗るAA形の判定点は半径50cmに置かれていて、250ルクスが机のどこを測った値かを並べ直した記事では、同じAA形を名乗る別の1台で範囲の評価が逆に出ることまで扱いました。

混ぜてはいけないのは、これらが体感であって、公表されている下限とは別の量だということです。171lmや17lmは、その明るさが誰にとって足りるかを決めません。下限から読めるのは、他社の下限と比べてどれだけ深いか、そこまでです。

では、何を見ればいいのか

1. 段数ではなく、範囲の左端を探す — 「無段階」も「15段階」も下限を言っていません。拾うのは「10%~100%」「100%~約20%」の左側の数字です。

2. その下限が、パーセントかルーメンか — パーセントならそのまま何分の1に直せます。ルーメンだけなら最大の値と割る。両方あるなら、割って一致するかを見る。 今回はそこで1.1ポイントのずれが出ました。

3. 全光束の行が隣にあるか — パーセントの下限があっても、全光束が無ければルーメンには直せません。BenQはルーメンという語が1度も出てこないので、掛ける相手そのものがない側です。 同じ欠けで消費電力で割る側も出せず、5製品で1ワットあたりのルーメンが計算できないのはこの1点だけです。

4. 調光が仕様表に載っているか — 載っているのは5製品で3点(うち1点は「仕様」という1行の中に他の11項目と一緒に詰め込まれています)。残る2点は商品ページの本文と特長欄にしかありません。

買う前と、買ったあとにやること

  1. 調光の欄を、語ごと書き写す — 「無段階」だけをメモしない。「無段階調光 ※輝度調整 10%~100%」まで写せば、下限の有無が分かります
  2. 範囲の左端を何分の1に直す — 10%なら10分の1、約20%なら5分の1。この形にして初めて、製品どうしを並べられます
  3. 全光束が併記されていれば掛けてみる — 最も暗い段が何ルーメンかまで出ます。ただしそのパーセントが光束の割合かどうかは、どの製品も書いていません
  4. パーセントとルーメンが両方あるなら、割って突き合わせる — 一致しないこと自体が、その数字をどこまで細かく読んでよいかの目安になります
  5. 段数を、落とせる深さと読み替えない — 今回は、段数が多いほうが下限を公表していないという逆の並びでした
  6. 届いたら、いちばん下まで落とした状態で作業してみる — その明るさが自分に足りるかどうかは、公表値の側に書かれていません

「無段階」という語は、下限が0であることを意味しません。5製品で下限を数字にできたのは2点、そのうち表の中で一致していたのは0点でした。見るのは段数でも「無段階」という語でもなく、範囲の左端が書かれているかどうか。 2026年9月時点の公表値から言えるのは、ここまでです。

次のステップ

条件が分かったら、製品を比較。

各製品の対応条件と注意点を確認して、候補を絞りましょう。

デスクライトの比較を見る →

読み終えたあとに

  • 下限が読めるのは5製品で2点までだと分かったあと、では明るさの欄の何で候補を絞るのか——照度とルーメンとJIS形が同じ「明るさ」の欄に並んでいるところで止まることがあります。

    明るさの4つの列で並べた5製品の比較記事

    下限のルーメンが同じ帯に来ても、机の上の明るさは照度と測定距離の側にあり、その2つが揃う組は同じ5製品で限られています。

    照度・測定距離・全光束・JIS形の4列に分けて、5製品の明るさを並べ直しています。

  • 「無段階」のように、語だけが置かれていて数字を持たない欄をどう扱うか——同じ机の上の別の器具でも同じ読み方でいいのか、というところが残ることがあります。

    昇降時の音を数え直した記事

    「静音」という語も、素の測定値・上限の表記・比喩の3通りに同じように付いていて、その行そのものが無い製品もあります。

    36dBと「45dB以下」に同じ静音の語が付く並びを、6製品の公表値で数え直しています。

下限を数字にできるのは5製品で2点までなので、いま1台に決めきらなくても、候補の調光の欄を語ごと書き写しておけば同じ判断ができます。

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運営者

mono-buzz 編集部

メーカーの公開仕様と購入者レビューを読み込み、各社で書き方の揃わない数字を同じ条件に並べ直しています。実機は持たないため、使用感はレビューに共通する指摘として扱い、価格は目安を示し、最新の金額は販売先で確認していただく形にしています。