HOW TO CHOOSE

デスクライト

デスクライトのLED寿命は何年か|時間を年に直す条件を書いた社が、寿命を書いていない

mono-buzz 編集部

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この記事で分かること

公表値を読み解いて、選ぶ基準を整理。

デスクライト5製品のLED寿命と保証を、時間・年・割合の3つに直して並べ直した。切れたら球だけ替えられるのかを買う前に知りたい人に向けて、年に換算する条件が寿命を書かない社の説明書にしか無いことと、割合を出せるのが2製品だけであることを公表値から読み解いた。

THE REASON BEHIND THE CHOICE

公表資料から、疑問を読み解く。

公開資料に基づく記事です。実機による検証は行っていません。

5製品のLED寿命を年間3000時間で割って年の目盛りに並べた横棒グラフ。サンワダイレクト 800-LED090 の30000時間は10.0年で保証6ヶ月が左端の5.0%、パナソニック SQ-LC570-W の40000時間は13.3年で本体1年が7.5%・アダプタ3年が22.5%、山田照明 Z-108NB は13.3年だが保証が記載なし。オーム電機 ODS-LDC6K-W と BenQ ScreenBar Halo は寿命の記載が無く棒そのものが引けない。寿命は1.33倍しか離れていないのに保証は6倍開くことと、割り算に使った年間3000時間(1日10時間×300日)という条件だけがオーム電機の取扱説明書から来ていることを示している
目次

仕様表に「LED寿命|30000時間」と書かれている。別の製品には「光束維持時間は40000時間」とある。時間で書かれているのだから、1日何時間点けるかを決めて割れば年数が出るはずです。ところが、その割る相手が同じページのどこにもありません。

尽きたときに何を替えるのかも、製品ごとに答えが違います。球の型番まで書いている製品があり、「交換不可」と明記しながら時間を1文字も書いていない製品がある。

見るのは1つです。公表されている時間は、誰の時計で、どこまでの時計なのか。 2026年9月時点のメーカーの公表値で並べ直します。先に書くと、割り算に要る2つの数字が、別々の会社の紙に載っていました。

寿命の行は、3つの別の名前で書かれている

製品寿命のメーカー表記終わりの定義書いてある場所
サンワダイレクト 800-LED090LED寿命 30000時間記載なし商品ページの仕様表の行
山田照明 Z-108NBLEDモジュール寿命 40000/LEDモジュール光束維持時間 40,000h記載なし2つの公式ページで行の名前が違う
パナソニック SQ-LC570-W光束維持時間は40000時間(光束維持率70%)光束維持率70%商品ページの注記。仕様タブに寿命の行が無い
BenQ ScreenBar Halo記載なし記載なし仕様タブに寿命の行が無い
オーム電機 ODS-LDC6K-W記載なし記載なし商品ページにも取扱説明書にも行が無い

行の名前が3通りあります。 「LED寿命」「LEDモジュール寿命」「光束維持時間」。最後の1つだけが、何をもって終わりとするか——光の量が最初の70%まで落ちること——を語で言っている。残る2つは、点かなくなるまでなのか、暗くなってきたところまでなのかを言っていません。山田照明にいたっては同じ40000を2つの公式ページで別の名前で書いていて、片方は単位そのものが付いていない。

年に直す条件は、寿命を書いていない社の説明書にある

時間を年に直すには、1年に何時間点けるかが要ります。その数字は、5製品の中に1つだけありました。 オーム電機の取扱説明書の「安全点検について」に「使用条件は周囲温度30℃、1日10時間点灯、年間3000時間点灯(JIS C8105-5解説による)。」とあります。

そしてこのオーム電機は、寿命を1文字も書いていません。 割る側の条件を持つ社が、割られる側の時間を持っていない。時間を書いている3社は、それを年に直す条件を書いていない。割り算に要る2つの数字が、別々の会社に分かれて置かれています。

  • サンワダイレクト 800-LED090 … 30000 ÷ 3000 = 10.0年
  • 山田照明 Z-108NB/パナソニック SQ-LC570-W … 40000 ÷ 3000 = 13.3年

この換算率には、もう1つ読める中身があります。3000 ÷ 10 = 300日。 1日10時間で年間3000時間ということは、365日のうち300日ぶんしか数えていない。 毎日欠かさず10時間なら1年は3650時間で、この条件の約1.2倍の速さで同じ時間に届きます。年数は、割る前から2割ぶん動いているということです。

ポータブル電源の寿命と保証を年に揃え直した記事では、「4,000回」と「1日1回」が同じページに並んでいて、割り算が1社の中で閉じていました。このカテゴリでは閉じていません。

保証の年数は、その時計のどのあたりで切れるのか

製品保証のメーカー表記書いてある場所
サンワダイレクト 800-LED090購入日より6ヶ月商品ページの仕様表の行(5製品で唯一)
パナソニック SQ-LC570-W本体1年/アダプタ本体3年商品ページの「保証期間のお知らせ」。仕様タブに行が無い
オーム電機 ODS-LDC6K-W本体1年間(お買い上げの日から)取扱説明書に綴じ込まれた保証書。商品ページに記載なし
山田照明 Z-108NB記載なし2つの公式ページのどちらにも行が無い
BenQ ScreenBar Halo記載なし仕様タブに保証の行が無い

仕様表の行として保証を持っているのは1点だけです。1点は商品ページの別の場所、1点は箱を開けないと出てきません。記載なしの2点は、保証が無いという意味ではありません。

寿命があるのは3点、保証の年数があるのも3点。ただし顔ぶれが1点ずつずれていて、両方そろうのは2点だけです。

製品保証の年数年に直した寿命保証が占める割合
サンワダイレクト 800-LED0900.5年10.0年5.0%
パナソニック SQ-LC570-W(本体)1年13.3年7.5%
パナソニック SQ-LC570-W(アダプタ)3年13.3年22.5%
山田照明 Z-108NB記載なし13.3年出せない
オーム電機 ODS-LDC6K-W1年記載なし出せない
BenQ ScreenBar Halo記載なし記載なし出せない

出せない3点は、欠けている側がそれぞれ違います。片方は保証だけ、片方は寿命だけ、最後の1点は両方ありません。

いちばん長い保証が付いているのは、光らない側だった

最も大きい割合は22.5%ですが、本体ではなくアダプタの行に付いています。パナソニックの一文は「LEDデスクスタンド本体の保証期間は1年です。アダプタ本体の保証期間は3年間です。」。光る側が1年で、電源側が3年。3倍です。 最も短い5.0%と比べれば4.5倍。

比較記事はこの一文を、机の上にアダプターが増えるかどうかの手がかりとして使いました。仕様タブが「AC100V」「コード1.7m付」としか書かないからです。年数として読み直すと、存在すら仕様表に書かれていない部品が、本体の3倍の年数で引き受けられていることになります。

開き方も逆です。寿命は30000と40000で1.33倍しか離れていないのに、保証は6ヶ月・1年・3年で6倍開く。揃っていないのは寿命の側ではなく、保証の側でした。

「光束維持率70%」を、いまの調光の段に置き直す

終わりの定義を書いているのはパナソニックだけです。40000時間は、光の量が最初の70%まで落ちるまでの時間、ということになります。この製品は器具光束も公表しているので、掛け算ができます。

  • 855lm(文字くっきり光)× 70% = 598.5lm とみられる(もう1つの光色835lmなら584.5lm)

同じ製品の7段調光は各段の割合まで公表されていて、7段調光をルーメンに直した記事の値と突き合わせると、598.5lm は約65%の段(555.8lm)と約80%の段(684lm)のあいだに入ります。40000時間の終点でいちばん明るくした状態は、いまの調光でいう6段目より下。 ダイヤルを一段上げても届かない場所に、上限のほうが下りてくる。維持率という語が指しているのは、こういう状態です。時間の終わりは、点かなくなる日ではありません。

40000時間が来たとき、替えるのは球か、器具か

製品光源の寿命光源の交換
山田照明 Z-108NB40000(h)E26 LED電球7.2W×1。適合ランプ No.255S/使用可能ランプ LDA7N-G/2
オーム電機 ODS-LDC6K-W記載なしチップ型LED(交換不可)
サンワダイレクト 800-LED09030000時間記載なし(LED 66粒とだけある)
パナソニック SQ-LC570-W40000時間(光束維持率70%)記載なし
BenQ ScreenBar Halo記載なし記載なし

両方書いてあるのは1点、両方書いていないのが1点、残る3点は片方だけ。 そして並びが噛み合っていません。交換できると書いた製品が時間を持ち、交換できないと明記した製品が時間を持っていない。

球を替えられる製品では、その40000時間が誰の時間なのかが効いてきます。山田照明の40000時間は、製品ページでは「[光源仕様]」の欄に光束624lm・消費電力7.2W・効率86.6lm/W と並んで置かれています。効率の分子と分母を開いた記事で見たとおり、その3つは仕様表で「(LED)」と断られた側の数字で、同じ欄にある40000時間も球側の値とみられます。だとすれば、球を替えた時点でこの時計は戻る。 器具のほうは、その先も続きます。

ただし「LEDモジュール」が交換できる球そのものを指すとは書かれていないので、断定はできません。 交換の可否だけを見た並びは、5製品の公表値を条件ごとに並べ直した比較記事にあります。

器具の時計を書いた社は、5製品で0

ここまでの時間は、すべて光源の時間です。器具そのものが何年もつかを書いた製品は1つもありません。

いちばん近いのは、またオーム電機の取扱説明書でした。年間3000時間と同じ「安全点検について」の欄に、6〜8年で内部の部品の劣化が進む、という趣旨の注意が並んでいます。光源の寿命を書いていない社が、器具の側の年数だけを書いている。 ただし13.3年と6〜8年は別の量です。片方は光が7割まで落ちるまでの時間、もう片方は器具の内部についての注意で、同じ物差しには載せられません。

購入者の指摘は、壊れたことよりも「書かれていないこと」に出ている

オーム電機では、交換できない光源への不安と、寿命についての情報が足りないという指摘が複数出ています。壊れたという報告ではなく、仕様表に書かれていないこと自体が不満として挙がっている。

山田照明では逆が起きています。光源を交換できないものと受け取って買い替えをためらったという声が出ている。この製品は交換球の型番まで公表しているので、書いてあるのに届いていない。

経年の指摘は器具の側に出ています。時間が経つとアームが下がる、樹脂の部品が劣化する、という内容が繰り返し挙がっている製品がある。どれも光源の時間とは別の場所の話です。なお、保証の長さから壊れやすさは読めません。

では、何を見ればいいのか

1. 時間の行を、行の名前ごと読む — 「光束維持時間」は、点かなくなるまでではなく暗くなるまでの時間です。

2. 維持率が書いてあるか — 書いてあるのは1点だけ。維持率のある時間だけが、終点の明るさを計算できます。

3. 年に直す条件が、そのページにあるか — どの商品ページにもありませんでした。

4. 光源の行に、交換の可否が書いてあるか — 書いていないのは3点。「書いていない」は「できない」ではありません。

5. 保証が、本体と付属品で分かれていないか — 長いほうの年数が、光を出す部分に付いているとは限りません。

仕様表の時間を、自分の年数に直す手順

  1. 時間の行を、行の名前と括弧ごと書き写す — 「40000時間」だけだと、維持率が付いていたかが後で分かりません
  2. 1日の点灯時間と、年に点ける日数を掛けて分母を作る — 今回の年間3000時間は1日10時間×300日ぶんでした
  3. 時間をその分母で割る — 30000時間なら10.0年、40000時間なら13.3年。分母を変えれば年数はそのまま動きます
  4. 維持率が書いてあれば、全光束に掛ける — 終点で何ルーメン残るかが出ます
  5. 光源の行で、球か、一体型か、記載なしかを分ける — 替えられるなら、買い直すのは器具ではなく球です
  6. 保証を3か所で探す — 仕様表の行、商品ページの注記、箱の中の保証書。今回はこの3か所に1点ずつ分かれていました

「40000時間」は、それだけでは年数になりません。年に直す条件は1社の説明書にしかなく、その社は寿命を書いていない。 終わりをどこで切ったかを書いているのも1社だけ、保証の割合を出せるのは2点だけでした。読むべきなのは時間の大きさではなく、その時間に条件が付いているかどうか。 2026年9月時点の公表値から読めるのは、ここまででした。

次のステップ

条件が分かったら、製品を比較。

各製品の対応条件と注意点を確認して、候補を絞りましょう。

デスクライトの比較を見る →

読み終えたあとに

  • 寿命の時間が書いてあるのは3点、保証の年数があるのも3点で、両方そろうのが2点だけだと分かったあと、では残りの列の何で候補を絞るのか——というところで止まることがあります。

    取り付け条件と明るさで並べた5製品の比較

    寿命と保証で分けきれない候補は、明るさの欄と、天板厚・給電元という買う前に確かめられる条件の側で分かれます。

    照度・測定距離・全光束・JIS形と取り付け条件を、5製品で並べ直しています。

  • 保証の欄が「記載なし」だった2点をどう扱うか、そして保証の行に書かれている語がそもそも何を答えているのか、というところが残ることがあります。

    保証の欄を長さと場面に仕分けた記事

    保証の欄には、年数ではなく「初期不良のみ」のように場面の名前で答えるものがあり、その2種類は同じ物差しに載りません。

    保証欄の語を長さと場面に仕分けて、5製品の書き方を数え直しています。

  • 維持率70%の終点が「6段目より下」に来ると分かったあと、では手前の段はそれぞれ何ルーメンで、ダイヤルでどこまで落とせるのか、というところが残ることがあります。

    調光の下限をルーメンに直した記事

    下限を数字で読めるのは同じ5製品で2点だけで、「無段階」「15段階」という語は、どこまで落ちるかを言っていません。

    7段調光の各段を器具光束に掛けて、最も暗い段までの落ち方を出しています。

時間の行と保証の行を、行の名前と括弧ごと書き写しておけば、製品を決めるのが後日になっても同じ読み方ができます。ここで1台に絞らなくても構いません。

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運営者

mono-buzz 編集部

メーカーの公開仕様と購入者レビューを読み込み、各社で書き方の揃わない数字を同じ条件に並べ直しています。実機は持たないため、使用感はレビューに共通する指摘として扱い、価格は目安を示し、最新の金額は販売先で確認していただく形にしています。