HOW TO CHOOSE

電動昇降デスク

昇降デスクの天板の下に何cm残るか|下限から天板厚を引けるのは6点で2点

mono-buzz 編集部

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この記事で分かること

公表値を読み解いて、選ぶ基準を整理。

電動昇降デスク6製品の昇降範囲の下限から天板厚を引いて、天板の下面の高さに揃え直した。机の下に機器を置いている人へ、引き算がそろうのは2点だけで両方69.2cmになること、公表値のままの7.5cm差が同じ面では5.5〜5.7cmに縮むことを読み解いた。

THE REASON BEHIND THE CHOICE

公表資料から、疑問を読み解く。

公開資料に基づく記事です。実機による検証は行っていません。

6製品の昇降範囲の下限を、天板の上面と下面に分けて数直線に並べた図。天板厚が公表されていて下面まで出せるのは山善の2点だけで、どちらも71.0cmから1.8cmを引いた69.2cmで一致する。FLEXISPOT E7Hの63.5cmは脚フレームの欄の値なので下面がほぼ63.5cm、上面は65.5cm以上になる。残る3点はE7セット58.0cm・アイリス72.0cm・FEZIBO 72.0cmで天板厚が記載なしのため下面を出せず、公表値のままの7.5cmの差が同じ面に揃えると5.5〜5.7cmに縮むことが読み取れる
目次

机の下にはPCを置いている。電源タップも、外付けのドライブも、ゲーム機もある。昇降デスクの商品ページには「昇降範囲 72cm〜118cm」と書いてあって、いちばん下は72cmまで下がることになっています。

では、そこまで下げたとき、天板の下には何cm残るのか。

公表されているのは天板の上面の高さで、下面の高さではありません。 座り作業の高さを決めるのは上面ですが、机の下に何が置けるかを決めるのは下面のほうです。この2つは天板の厚みぶんずれます。

6製品を並べたところ、その引き算が成立するのは2点だけでした。2026年9月時点のメーカー公表値で見ていきます。

引き算に要るのは2つの値で、両方そろうのは2点

天板の下面を出すには、その下限が天板を含む高さだと分かること、そして天板厚が公表されていること。この2つが要ります。

製品昇降範囲の下限その下限が何の高さか天板厚
FLEXISPOT E7セット58cm(公式ブログ)記載なし記載なし
FLEXISPOT E7H63.5cm仕様表の脚フレームの欄にある値対応天板は厚み2cm以上。付属天板の厚みは記載なし
山善 AED-146071cm「幅140×奥行60×高さ71〜116cm」=製品全体の高さ1.8cm
山善 ELD-FS + T140071cm「1.8mm厚の天板使用時の場合」と明記1.8cm(天板ページは「厚1.8cm」)
アイリスオーヤマ DST-1200720mm商品サイズの「高さ」列=製品全体の高さ記載なし
FEZIBO 幅140×奥行7072cm記載なし記載なし

天板厚が数字で書かれているのは山善の2点だけです。比較記事はアイリスについて「天板厚が公表されていないので脚だけの高さを引き算で出せない」と書いて止めましたが、同じことが6点のうち4点で起きています。

そして厚みがそろっても、もう一方が要ります。「天板を含む」と明記しているのは山善の脚部ページの1点だけで、AED-1460 のほうは「高さ」という列に製品全体の寸法として置かれているだけです。引き算が成立する2点のうち、片方は書き方からの読み取りに寄りかかっています。

引くと、2点とも69.2cmで並ぶ

製品引き算天板の下面の高さ
山善 AED-146071.0 − 1.869.2cm
山善 ELD-FS + T140071.0 − 1.869.2cm
FLEXISPOT E7H63.5cm が脚フレームの値ほぼ63.5cm(上面は65.5cm以上)
FLEXISPOT E7セット58.0 − 記載なし出せない
アイリスオーヤマ DST-120072.0 − 記載なし出せない(72.0cmより低いとだけ言える)
FEZIBO 幅140×奥行7072.0 − 記載なし出せない

山善の2点は、奥行も上限もモデルも違うのに、下限71.0cmと天板厚1.8cmが同じなので、下面も同じ69.2cmに落ちます。

E7H の63.5cmは脚フレームの欄にある値です。フレームの天面に天板を載せる以上、その63.5cmがほぼそのまま天板の下面になるとみられます。上面のほうは対応天板の条件が厚み2cm以上なので65.5cm以上。比較記事が書いたのはこの上面側だけでした。

72.0cmが2点あるのも、この軸で見ると同じ意味になりません。アイリスの720mmは商品サイズの「高さ」列にあるので製品全体の高さで、下面は天板の厚みぶんだけこれより低い。FEZIBO の72cmは何の高さか書かれていないので、低いとも言えません。 同じ数字が並んでいても、天板の下の話に使えるかどうかは別です。

生の数字を引き算すると、差が2cmほど大きく出る

公表値のまま E7H の63.5cmと山善の71.0cmを比べると、差は7.5cmです。7.5cmは座り高さの合う合わないが変わる量なので、この数字で決めたくなる。

ところが片方は脚の高さで、もう片方は天板を含む高さです。同じ面に揃え直すとこうなります。

  • 上面どうし … 71.0 − 65.5 = 5.5cm以下(E7H の上面は65.5cm以上なので、差はここからさらに縮む)
  • 下面どうし … 69.2 − 63.5 = 5.7cm

7.5cmのうち2cm近くは、比べている面が違うことから出ていたことになります。下限の値をそのまま並べて大小を読むと、この2cmが製品の差に見える。6点ぶんの下限を公表値のまま並べたものは6製品の昇降範囲を数直線に並べた比較記事にあります。この記事はそこから、面を揃える側だけを引き受けています。

単位が1文字違うと、下面が1.6cm動く

山善の脚部ページは、下限が天板込みだと書いた6点で唯一の記述を持っています。ただし原文は「1.8mm厚の天板使用時の場合」。同じページの構造化データは「厚さ1.8cm」で、天板のページは「厚1.8cm」です。

引き算に使えるのはcmのほうだけです。mmのまま引くと 71.0 − 0.18 = 70.82cm。cmで引けば69.2cm。同じ1つの記述の単位違いで、天板の下の高さが約1.6cm動きます。 買う人が最初に読むのは、mmと書かれた本文のほうです。

天板を厚くすると、上面は上がるのに下面は下がる

今回の6点ではありませんが、山善には同じ構成で天板厚だけが違う完成品シリーズがあります。天板1.8cmのほうが71〜117cm、天板3.5cmのほうが72.5〜118.5cm。

下面に直すと 71.0 − 1.8 = 69.2cm と 72.5 − 3.5 = 69.0cm。同じ脚なら下面は動かないはずなのに、0.2cm下がる。比較記事が「天板厚の差1.7cmに対して高さの差が1.5cmで、2mm合わない」と書いた、その2mmです。上面から見ると『高さの検算が合わない』としか読めなかったずれが、下面から見ると『天板の下が0.2cm狭くなる』という形で出てきます。 どちらの値が正しいかは、公表値からは決められません。

この軸を書いた例は、6点の外に1つだけあった

今回は候補から外れた製品ですが、サンワダイレクトの脚部フレームは FAQ で「一番下まで下げた時の、床からモーター部までの高さは約550mmです」と書いています。天板の下に何がどの高さにあるかを、メーカー自身が数字にした唯一の例でした。

同じ製品は「※インジケーターに表示される数値は、天板を含めた総高さを表示しています」とも書いています。表示される高さが何の高さかを、自分から断っている。比較記事が「天板を含むと明記しているのは6点で1点だけ」と書いた、その外側にもう1例あったことになります。

ただしこの550mmは床からの高さで、天板の下面から何cm下がった位置かではありません。手元の資料にはこの製品の昇降範囲が無いので、この記事では突き合わせられませんでした。

「下がらない」という報告は、机の側の話ではない

天板の下の空間についての報告は、6点のうち4点にまたがって出ています。

  • 机の下に大型の機器を置いていると、下限まで下げられない
  • ケーブルの長さの都合で、昇降できる範囲が狭くなった
  • 足を組んで座ると、デスクの下に付いている機構に足が当たる。脚が奥に付いたモデルのほうがよかった
  • 机の下に置いたバッテリーボックスが、座ったときに邪魔になることがある
  • 床から取る電源ケーブルの長さで困った

どれも、机が下限まで下がらないという話ではありません。 下がるけれども、下に置いたものに当たる、あるいはケーブルが足りなくなる。公表された下限は机の性能として正しくて、それでも使い切れないことがある、という形です。

そしてこの報告が出た4点は、天板厚を公表していない4点とそのまま重なりました。 一致から原因は出てきません。読み取れるのは、公表値の側に答えの無い問いが、購入後の報告の側に出ているということだけです。

では、何を見ればいいのか

  • その下限が何の高さか — 「製品全体の高さ」「サイズの高さ列」「脚フレームの欄」。書き方でどの面の話かが変わります。明記しているのは6点で1点だけでした。基準の面が書かれていないという同じ欠落は机の上に載せる側にもあり、モニターアームのチルト角を上向きと下向きに分解した記事では、0度をどこに取るかを公表している製品が5点で1点もありませんでした
  • 天板厚の行があるか — 無ければ下面は出ません。数字で書いているのは6点で2点です
  • 単位 — 山善は同じページの中で mm と cm が10倍ずれています。引き算に使う前に、もう1つの公式ページで確かめる
  • 脚の形と、脚が立つ位置 — 6点で形に触れているのは E7H の「コの字型」だけで、それも商品名とページのメタ情報の中です。前後方向の寸法は6点とも公表されていません
  • 天板の裏に付くもの — 横梁、コントローラー、ケーブルカバー。69.2cmも63.5cmも、これらを差し引く前の数字です

買う前と、届いたあとにやること

  1. いま机の下に置いているものの高さを測る — PC、電源タップ、引き出し、ゲーム機。この買い物で自分で測れる数字は、まずここです
  2. 候補の下限を、どの欄にあったかごと書き写す — 「昇降範囲58〜123cm」だけでなく、その値が仕様表のどの欄に置かれていたかまで
  3. 天板厚の行を探す — 無ければ、下面は届いてからしか分かりません
  4. 上面の下限どうしを直接引き算しない — 脚の高さと天板込みの高さが混ざります。同じ面に揃えると、7.5cmの差が5.5〜5.7cmになりました
  5. 届いたら、いちばん下まで下げてから座る — 横梁の位置が公表されていない以上、膝が当たるかどうかはここでしか分かりません
  6. 同じ姿勢で、天板の下に置くものを入れてみる — 下げた状態で入るかどうかが本番です。上げた状態で入っても、下げたら当たります
  7. 天板の厚みを実際に測る — 公表されていない4点は、これが唯一の手です。測り方は天板の厚みの測り方にまとめてあります

昇降範囲の下限は、6点すべてに書いてありました。そこから天板厚を引けたのは2点だけで、その2点は69.2cmで並びます。 出せなかった4点が落ちたのは、下限の数字が低いか高いかではなく、その数字がどの面の高さなのかが書かれていないという理由でした。天板の上面は6社が競って書いている数字で、天板の下面は誰も書いていない数字です。引く相手が無いときは、引けないと書いておくほうが早い。

次のステップ

条件が分かったら、製品を比較。

各製品の対応条件と注意点を確認して、候補を絞りましょう。

電動昇降デスクの比較を見る →

読み終えたあとに

  • 天板の下面まで出せたのが2点だけだと分かったあと、では6点のどれを選ぶかという段では、下限以外の列も横に並べて見たくなることがあります。

    電動昇降デスク6製品の比較記事

    下面が出せなかった4点にも、耐荷重や昇降範囲の上限の列には数字が入っています。

    耐荷重の値・ラベル・条件・どこに書いてあるかを、6製品ぶん並べています。

  • 天板厚が公表されていない4点を候補に残すなら、下面の高さは自分で厚みを測るところからになりますが、どこをどう測れば引き算に使える数字になるのかは決めかねることがあります。

    デスク天板の厚みの測り方

    縁で測ると面取りのぶん薄く出るので、引き算に使う厚みは平らな位置から取ることになります。

    どこを何箇所測るかと、縁で測ると薄く出る理由をまとめています。

  • 69.2cmや63.5cmが天板の裏に何も無いときの上限だと分かったあと、そこへ配線をまとめるものを足すなら、天板の裏に付く側が何cmぶん下りてくるのかが残ることがあります。

    後付けケーブルトレー4製品の比較

    机側と違って、トレー側は高さを11.7〜19.3cmと数字で公表しているので、こちらは引けます。

    固定方式と対応天板厚に加えて、トレーの高さと奥行きも4製品ぶん並べています。

いま机の下に置いているものの高さは、どの机に決めるより先に測っておける数字です。ここで1台に絞らなくても構いません。

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運営者

mono-buzz 編集部

メーカーの公開仕様と購入者レビューを読み込み、各社で書き方の揃わない数字を同じ条件に並べ直しています。実機は持たないため、使用感はレビューに共通する指摘として扱い、価格は目安を示し、最新の金額は販売先で確認していただく形にしています。