HOW TO CHOOSE

モニターアーム

モニターアームの同梱ネジ|VESA対応が同じ5製品で、径がM4だけからM6まで割れる

mono-buzz 編集部

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この記事で分かること

公表値を読み解いて、選ぶ基準を整理。

モニターアーム5製品の同梱ネジを、メーカー公表値のまま径と長さで並べ直した。VESA対応と書いてあれば付くのか決めかねている人へ、同じ75×75/100×100対応でも径がM4だけ・M4とM6・M4とM5・記載なし2製品の5通りに割れること、ネジ穴の深さに触れる1製品が同梱ネジを公表していないことを読み解いた。

THE REASON BEHIND THE CHOICE

公表資料から、疑問を読み解く。

公開資料に基づく記事です。実機による検証は行っていません。

5製品の同梱ネジを、径と長さの5規格(M4×12・M4×16・M5×12・M6×12・M6×16)を列に取ったマトリクスに置いた図。対応VESA 75×75/100×100 という同じ1行が5製品の下に並ぶのに、公表されている取付ネジは100-LAC002Wが4種、DPA-SL07BKが2種、100-LA018が1種、エルゴトロンLXとAmazonベーシックは0種で、割れているのは規格の側ではなくネジの側だと読み取れる
目次

モニターの背面には、正方形に並んだ4つのネジ穴があります。中心から中心まで100mm。アームの商品ページにも「VESA規格 75×75/100×100mm対応」と書いてある。合っているのだから、あとは取り付けるだけ——のはずでした。

箱を開けると、小さな袋にネジが何本か入っています。説明書は、モニターに合うものを選べと書いている。

「VESA 100×100対応」という1行が5製品で揃っていても、その次に要る情報は揃っていません。 ここでは、モニターアーム5製品を対応天板厚と耐荷重で比べた記事が「向いていない人」の1行で外したまま戻ってこなかった場所を、同梱ネジの公表値だけで並べ直します。2026年9月時点のメーカー公表値です。

「VESA 75×75 / 100×100」の行だけは、5製品で揃っている

まず、各社が何をどう書いているか。

製品VESA対応の公表表記書かれている場所
サンワダイレクト 100-LA018VESA規格(75×75または100×100mm)のネジ穴を有し商品ページ「対応機種」欄
サンワダイレクト 100-LAC002W対応VESA|75×75、100×100仕様表
エルゴトロン LX(45-241-224)VESA規格:100×100、75×75mm販売ページのスペック欄
エレコム DPA-SL07BK対応規格:VESA規格(75mm×75mm、100mm×100mm)公式ショップの仕様
Amazonベーシック(DS-MADSBE)75mm × 75mmおよび100mm × 100mmのVESA規格に対応します販売ページの箇条書き

値としては5製品で完全に一致します。 違うのは単位の付け方(「75×75mm」と「75mm×75mm」)と、75と100のどちらを先に書くかだけ。比較記事で開いた列——対応天板厚も耐荷重も対応インチも——はどれも書き方が割れていたのに、この行だけは揃う。

揃っているので、比較の材料になりません。判断が始まるのは、その次からです。

その先の同梱ネジは、5通りに割れる

モニターをアームのブラケットに留めるネジは、アーム側に同梱されます。付属品欄・セット内容欄の規格を並べます。

製品同梱のモニター取付ネジ径の集合
サンワダイレクト 100-LAC002Wディスプレイ取付けネジ(M4×12、M4×16、M6×12、M6×16)M4・M6
エレコム DPA-SL07BKM4×12ネジ×4、M5×12ネジ×4M4・M5
サンワダイレクト 100-LA018ディスプレイ取付けネジ(M4×12)M4
エルゴトロン LX(45-241-224)記載なし記載なし
Amazonベーシック(DS-MADSBE)記載なし記載なし

径だけを取り出すと、M4のみ/M4とM6/M4とM5/記載なし/記載なし の5通りで、同じ組み合わせの製品が2つありません。 種類の数を数えると、上から順に4種・2種・1種・0・0。

M4は、規格を公表している3製品すべてに入っています。割れているのは、そこから先にどの径を足すか。 100-LAC002W はM6まで飛び、DPA-SL07BK はM5で止まり、100-LA018 はM4だけで終わる。ここから言えるのは、VESAの1行が同じでも、そのモニターに実際にねじ込むネジの径は各社が別々に決めているということです。VESA規格そのものが何を定めているかは、5製品のどの公表資料にも書かれていません。手元で確かめられるのは、5製品の同梱ネジの公表がこう割れているという事実のほうだけです。

エルゴトロン LX については、公式サイトが開けないため確認できたのは販売ページと公式ユーザーガイドPDFで、そのどちらにも同梱ネジの規格がありません。 公式の仕様表にあるかは未確認です。

長さの選択肢を2つ持つのは、5製品で1つだけ

長さで見ると、並びはもっと単純です。12mmだけが2製品、12mmと16mmの2種を持つのが1製品、残る2製品は記載なし。 100-LAC002W の4種は M4×12/M4×16/M6×12/M6×16 で、径2種 × 長さ2種の全組み合わせになっています。DPA-SL07BK は径2種 × 長さ1種、100-LA018 は M4×12 の1種だけ。

長さが効くのは、モニター側のネジ穴の深さです。浅い穴に長いネジでは底に当たり、深い穴に短いネジでは掛かりが足りない。5製品でこの「深さ」に触れているのは1製品だけでした。

深さに触れた1製品が、同梱ネジの規格を公表していない

その1製品が Amazonベーシックです。販売ページの箇条書きに「正しく取り付けるために、モニターのネジ穴の深さに合わせて、適切なネジの長さとスペーサーを選択してください」とあります。ところが同じ販売ページに、同梱ネジの規格がありません。 何mmのネジが何種類入っているのか分からないまま、長さを選べと書いてあることになります。

逆側も同じです。長さの選択肢を2つ持つ 100-LAC002W は、深さについて何も書いていない。選ぶ材料を出している製品が選び方を書かず、選び方を書いた製品が材料を出していない。

ブラケット側の穴の直径を書いているのは、1製品だけ

径の側にも数字が1つだけあります。100-LA018 のよくある質問に「ブラケットのネジ穴の直径は、約5mmです」。アーム側の穴の直径を数字にしているのは、5製品でここだけです。

この約5mmと、同梱の M4×12 を並べます。呼び径4mmのネジが直径約5mmの穴を通るので、片側に0.5mmほどの余裕がある計算になります。そして約5mmをそのまま取ると、呼び径6mmのネジはこの穴を通りません。

同じサンワダイレクトの 100-LAC002W は M6×12 と M6×16 を同梱しています。同じ会社の2製品で、モニター側に使えるネジの径が違う。 それでも「VESA 75×75、100×100」の行は両方に同じように書かれています。(100-LAC002W 側の穴径は公表されておらず、M6が入ることからの逆算で6mm以上とみられる、までです。)

ワッシャーとスペーサーの数も、そろって書かれてはいない

ネジと一緒に入る小物も、同じ形で割れました。

製品ワッシャースペーサーネジの本数
サンワダイレクト 100-LAC002W×4×4記載なし
エレコム DPA-SL07BK×4×1M4×12 が×4、M5×12 が×4
サンワダイレクト 100-LA018記載なし記載なし記載なし
エルゴトロン LX(45-241-224)記載なし記載なし記載なし
Amazonベーシック(DS-MADSBE)記載なし記載なし記載なし

4点で留める前提の部品なのに、スペーサーは×4が1製品、×1が1製品、残る3製品は記載がありません。 ×1が何に使うものかは書かれていないので、4点ぶんに足りないとは言えません。読み取れるのは、同じ語の下に4個と1個が並ぶ、ということだけです。

本数の書き方も割れます。取付ネジの本数を書いているのは DPA-SL07BK だけ。 しかも 100-LAC002W は、同じ1行の中でワッシャーとスペーサーに×4が付いているのに、ネジにだけ本数が無い。

購入者の指摘は、1製品に集まっている

モニター側との噛み合わせについて、購入者からは次のような指摘が出ています。

  • VESAの間隔が100mmを超える場合は、別のプレートが要る
  • ネジの深さを自分で確かめて調達することになった
  • ネジ穴の間隔によっては追加の部品が要る

ただし、この3つはどれも DPA-SL07BK 1製品に集まっています。 他の4製品から同じ形の指摘が出ていないので、カテゴリ全体の傾向として読むには足りません。支柱式で構造が違うことの現れなのか、この製品のレビューにたまたま書かれただけなのかは決められません。

一方、100-LAC002W の高評価には、取付ネジが複数種類入っていることを利点に挙げるものがあります。同梱ネジの種類の多さは、買った人からは見えていて、買う前の比較表からは見えない。

工具については、六角レンチが同梱で別に買わずに済んだという声が2製品から、その工具では六角穴が傷みやすいという声が別の1製品から出ています。入っているかどうかと、それで足りるかどうかは別の話です。

では、何を見ればいいのか

VESAの行が比較に使えないなら、代わりの材料が要ります。どれも対応VESAの行ではなく、付属品・セット内容の行にあります。

1. 同梱ネジの規格が書かれているか

5製品では3製品が書いていました。無い製品では、何が入っているか分かるのは箱を開けてから。買う前の材料としては、この行の有無がいちばん大きい差です。

2. 径と長さが、それぞれ何種類あるか

M4だけの製品と、M6まで持つ製品があります。モニター側がM4以外を要求するなら、1種類では足りません。長さの選択肢は、穴の深さに合わせる余地そのもの。2種類を持つのは1製品だけでした。

3. ワッシャーとスペーサーが書かれているか

数まで書いてあるのは2製品。1製品はスペーサーが×1で、残る3製品は語そのものがありません。

買う前と、届いてからやること

順番にやってください。

  1. モニターの取扱説明書で、VESA穴の間隔・径・深さを確かめる — この3つを持っているのはモニターのメーカーだけです
  2. アームの商品ページで、付属品・セット内容の行を開く — 同梱ネジの規格はそちらにあります
  3. 規格があれば、径と長さをモニター側の値と突き合わせる — 径が合わなければ同梱ネジでは留まりません。無ければ、分かるのは開封後だと織り込む
  4. 机に付くかどうかは、ネジとは別の条件 — 天板の厚みと、天板裏の空き。5製品の対応天板厚を並べ直した記事にまとめてあります
  5. 画面を何度傾けられるかも、別の列 — チルト角を上向きと下向きに分解した記事で、合計の裏に隠れる差を並べています

まとめ

VESAの行が揃っていることと、ネジが揃っていることは別です。5製品は同じ「75×75/100×100対応」を書きながら、同梱ネジの径はM4のみ・M4とM6・M4とM5に割れ、2製品は規格そのものを公表していません。見るのは付属品の行です。そこに規格が無い製品では、無いという事実のほうを手元に置いておく。今回は2製品がそこに当たりました。

行が割れている側でも、見る場所は変わりませんでした。シャワーヘッドの取付ネジ規格を並べ直した記事では「G1/2」を書く3点と書かない2点に割れますが、その書いている3点が3点とも水栓側に合わせるアダプターを同梱しています。 規格の行が揃っていても割れていても、判断は付属品と注意書きの欄に移る、という2例目です。

次のステップ

条件が分かったら、製品を比較。

各製品の対応条件と注意点を確認して、候補を絞りましょう。

モニターアームの比較を見る →

読み終えたあとに

  • モニター側との噛み合わせで見る行が決まったあと、そのアームがそもそも自分の机に付くのか——天板の厚みと、天板裏の空き——のところで止まることがあります。

    モニターアーム5製品の比較記事

    VESAの行は5製品で値が揃いましたが、対応天板厚のほうは同じ1台に2つあって、書き方が5製品で割れます。

    クランプ時とグロメット時で変わる対応天板厚と耐荷重を、5製品ぶん並べています。

  • 机の側を縁のクランプではなく、すでに開いている配線口で留めるつもりの場合、その穴の径が範囲に入るのかが次の判定になることがあります。

    グロメット穴の径を並べた記事

    穴の直径が数字で出てくるのはモニター取付側だけではありません。天板側の穴のほうは、5製品のうち3製品が径を公表しています。

    机の配線口を使う場合の穴の径と、グロメット時の天板厚の上限を並べています。

  • ネジで留まるかどうかの見当がついたあと、その画面をどこまで傾けられるのか——見下ろす角度になるのか——を確かめたくなることがあります。

    チルト角の上向きと下向きを分けた記事

    合計のチルト角では2.5倍の差でも、下向きだけを取り出すと18倍開きます。合計のままでは見えない差です。

    メーカー公表のチルト角を、上向きと下向きに分けて並べ直しています。

ネジの径も長さも、モニターの取扱説明書を開けば控えておけます。製品を決めるのが後日になっても、同じ判定ができます。

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運営者

mono-buzz 編集部

メーカーの公開仕様と購入者レビューを読み込み、各社で書き方の揃わない数字を同じ条件に並べ直しています。実機は持たないため、使用感はレビューに共通する指摘として扱い、価格は目安を示し、最新の金額は販売先で確認していただく形にしています。