HOW TO CHOOSE

ヘアドライヤー

ヘアドライヤーの折りたたみ寸法|折りたためる製品が、折りたためない製品より長いことがある

mono-buzz 編集部

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この記事で分かること

公表値を読み解いて、選ぶ基準を整理。

ヘアドライヤー6製品の公表寸法を、最長辺と外接直方体で並べ直した。洗面台の引き出しや棚に入るか買う前に確かめたい人に向けて、付属フードで幅が45〜51mm増えること、折りたたみ時の寸法を公表しているのが1点だけであることを示した。

THE REASON BEHIND THE CHOICE

公表資料から、疑問を読み解く。

公開資料に基づく記事です。実機による検証は行っていません。

6製品の公表寸法から最長辺だけを取り出し、短い順に並べた棒グラフ。シャープ197mm、テスコムTD570A 215mm、TID2400B本体のみ215mm、パナソニック221mm、TID2400Bセットフード付き238mm、コイズミ折りたたみ時255mm、コイズミ使用時280mm。折りたたみの行が無いパナソニックの221mmに破線の基準線を引くと、折りたためると書いている製品の棒が4本その右へ出る。たためるコイズミは、たたんでもパナソニックより34mm長い。フードで幅が45mmと51mm増え、たたむと幅が18mm増えること、外接直方体が1.85Lから6.30Lで6製品が9つの位置を持つことを下に添えた。ダイソン245mmは原典未確認のため破線の棒にして順位から外してある
目次

洗面台の引き出し、鏡の裏の棚、脱衣所の棚の上。ドライヤーの置き場所は、たいてい買う前から決まっています。だから商品ページに「折りたたみ式でコンパクト」とあると、そこが決め手になる。

ところが、折りたたんだときの大きさを数字で確かめられる製品は、6点のうち1点しかありません。

6製品の風量を規格名ごとに並べ直した比較記事では、この項目を「向いていない人」として先に外しています。比較の列にならなかったからです。ここではその1列だけを掘ります。使うのは2026年9月時点のメーカー公表値で、実機は持っていないので、書けるのは公表されている寸法どうしの引き算までです。

先に結論を書きます。「小さくする操作」も「使える状態にする操作」も、どちらも幅を増やす方向に働いていました。 そして最長辺で並べ直すと、折りたためる製品が折りたためない製品より長い、という並びが出てきます。

仕様表に寸法が何組書いてあるかが、そろっていない

各社の寸法の行を、書かれた文字のまま並べます。

製品公表されている寸法(メーカー表記のまま)何組書いてあるか
パナソニック EH-NA0K高さ22.1×幅14.8×奥行7.4cm1組。付属ノズルの扱いは書いていない
シャープ IB-P300高さ197×幅74×奥行151mm、電源コード約1.7m1組。展開時か折りたたみ時かの記載もない
テスコム TD570A高さ215mm 幅165mm 奥行き77mm(本体のみ)/高さ215mm 幅210mm 奥行き77mm(フード付き)2組。本体のみとフード付き
テスコム TID2400B高さ215mm 幅187mm 奥行き77mm(本体のみ)/高さ215mm 幅238mm 奥行き77mm(セットフード付き)2組。本体のみとセットフード付き
コイズミ KHD-W915約237(W)×95(D)×280(H)mm(集風器付、使用時)/折りたたみ時:約255(W)×95(D)×147(H)mm2組。使用時と折りたたみ時。集風器を外した寸法は記載なし
ダイソン HD08高さ245×幅78×奥行き97mm1組。本体のみ・コードを含まない。メーカー公表資料は未確認

2組書いている3点は、2組めの意味が社ごとに逆です。 テスコムの2組めは付属品を付けて大きくなった状態、コイズミの2組めはたたんで小さくなった状態。同じ「2組」でも、読み方が反対を向いています。

並び順もそろっていません。5点は高さから書き、コイズミだけが幅から書きます。 先頭の数字どうしを見比べると、237mmと221mmを比べることになる。片方は幅で、片方は高さです。

「折りたたみ」の行そのものが、4通りに割れる

製品折りたたみの書かれ方折りたたみ時の寸法
コイズミ KHD-W915仕様表のサイズ行に、使用時と並べて書いている約255(W)×95(D)×147(H)mm
テスコム TD570A / TID2400B仕様表に「折りたたみ|〇」の行がある記載なし
シャープ IB-P300仕様表に行が無い。ニュースリリース・カタログ・取扱説明書の本文に折り畳み可とある記載なし
パナソニック EH-NA0K仕様表にも全機種比較表にも行が無い―
ダイソン HD08折りたたみ不可(固定形状)。取扱説明書にも折りたたみの記述は無い。未確認―

パナソニックは「不可」と書いてあるのではありません。行そのものが無い。 たためないのか、書いていないだけなのかは、公表資料からは決まりません。購入者の低評価に折りたためないという指摘が出ているので、たためないとみられますが、それはメーカーの公表ではない。ダイソンの「不可」も出どころは人間の調査で、取扱説明書に折りたたみの記述そのものが無い、というところまでが確かめられた事実です。

そして、折りたためると書いている4点のうち、たたんだ大きさが分かるのは1点だけ。 残る3点では、その操作でどれだけ小さくなるのかを、買う前に確かめる手段がありません。

付属フードを付けると、幅が45mmと51mm増える

テスコムの2点は、寸法も質量も2組ずつ書いている唯一の社です。2組あるということは、引き算ができるということです。

製品本体のみフード付き差
テスコム TD570A幅165mm / 435g幅210mm / 455g幅 +45mm / +20g
テスコム TID2400B幅187mm / 470g幅238mm / 495g幅 +51mm / +25g

高さ215mmと奥行77mmは、2組とも1mmも動きません。 フードが張り出すのは幅の方向だけです。

増分は45mmと51mmで違いますが、比を取ると 210÷165=1.27、238÷187=1.27 で一致します。外接直方体も 2.73L→3.48L と 3.10L→3.94L で、どちらも約27%増。本体の幅に比例した、同じ設計のフードとみられます(テスコムがそう説明しているわけではありません)。

小さくする操作も、使える状態にする操作も、幅を増やす

コイズミ KHD-W915 は、折りたたむと幅が18mm増えます。237mmから255mmへ。高さが280mmから147mmに減るので小さくはなりますが、幅だけは広がる。 この検算は比較記事のコイズミの節にもあります。

幅に起きることだけを並べると、こうなります。

  • たたむ(コイズミ)… 幅 +18mm、高さ −133mm
  • フードを付ける(テスコム TD570A)… 幅 +45mm、高さと奥行は変わらず
  • フードを付ける(テスコム TID2400B)… 幅 +51mm、同じく変わらず

目的が逆の2つの操作が、幅では同じ向きに働いています。 片方は小さくするための操作で、片方は使える状態にするための操作なのに、どちらも幅を増やす。引き出しの間口や棚の仕切りの幅で決まる読者には、ここが効きます。仕様表の1行目に書いてある幅は、しまうのに要る幅の下限でしかない製品があるということです。

最長辺で並べ直すと、折りたたみの有無と順位が合わない

公表されている3辺のうち、いちばん長い辺だけを取り出して短い順に並べます。外接直方体(3辺を掛けた体積)も添えました。

製品と状態最長辺外接直方体
シャープ IB-P300(展開時か折りたたみ時かの記載なし)197mm(高さ)2.20L
テスコム TD570A(本体のみ)215mm(高さ)2.73L
テスコム TID2400B(本体のみ)215mm(高さ)3.10L
テスコム TD570A(フード付き)215mm(高さ)3.48L
パナソニック EH-NA0K221mm(高さ)2.42L
テスコム TID2400B(セットフード付き)238mm(幅)3.94L
コイズミ KHD-W915(折りたたみ時)255mm(幅)3.56L
コイズミ KHD-W915(使用時)280mm(高さ)6.30L
ダイソン HD08(未確認のため順位に入れない)245mm(高さ)1.85L

折りたためるコイズミは、たたんだ状態の255mmでも、折りたたみの行が無いパナソニックの221mmより34mm長い。 テスコム TID2400B も、セットフードを付けた状態では238mmでパナソニックを超えます。しかもこの2つは最長辺が高さから幅に移っているので、「高さのある機械」という見え方とも合いません。引き出しの奥行きや棚の仕切りの幅で決まる読者にとって、折りたたみの○×は順位を与えない、ということです。

そして外接直方体の列は、最長辺の順に並んでいません。 最長辺221mmのパナソニックは2.42Lで、それより短い215mmのテスコム TD570A(本体のみ・2.73L)より小さい。1辺が長いことと、かさばることは別のことです。

6製品が、9つの位置を持つ

外接直方体の小さい順に並べ直すと、こうなります。

1.85L(ダイソン・未確認)/ 2.20L(シャープ)/ 2.42L(パナソニック)/ 2.73L(TD570A 本体のみ)/ 3.10L(TID2400B 本体のみ)/ 3.48L(TD570A フード付き)/ 3.56L(コイズミ 折りたたみ時)/ 3.94L(TID2400B セットフード付き)/ 6.30L(コイズミ 使用時)

6製品しかないのに、位置は9つあります。 テスコムの2点はフードの有無で、コイズミは使用時とたたんだ状態で、同じ製品が2か所に出てくるからです。

そしてたたんだコイズミ(3.56L)は、フードを付けたテスコム2点(3.48Lと3.94L)のあいだに入ります。 6点で最も大きい機械をたたんでも、中くらいの機械にフードを付けたまま置いたのと同じ帯にしか来ない。体積は43.5%減りますが、この並びの中では1つぶんしか動いていません。

もう1つ、パッケージの寸法を公表しているのはパナソニックの1点だけです。 高さ10.0×幅18.8×奥行32.9cm、掛けると6.19Lで、本体の2.42Lの約2.6倍。 最長辺は329mmになります。箱ごとしまうつもりなら、6点でその数字が分かるのは1点だけで、しかもそれは折りたたみの記載が無い製品でした。

レビューでは、「コンパクト」が両側に付く

収納と大きさの話は、6製品の購入者レビューを横断して出てきます。ところが同じ「コンパクト」という語が、折りたためる製品にも折りたためない製品にも付いています。

  • 折りたためると書いている製品には、折りたたみハンドルで収納しやすい、出張や旅行に向く、折りたたみ式でコンパクトにしまえる、といった評価が出ています(シャープとテスコム TID2400B)
  • 折りたたみの行が無いパナソニックには、コンパクト設計だという高評価と、折りたためない・置き場所に工夫がいるという低評価が、同じ製品に並んでいます
  • ダイソンにも、コンパクトで持ち運びやすいという評価と、曲げられない形なので収納しづらい、実物は想像より大きいという指摘の両方が出ています
  • 唯一たたんだ寸法を公表しているコイズミには、たたみ方が複雑で扱いづらいという指摘があります

「コンパクト」は順位を作りません。 外接直方体が最小の製品にも最大の製品にも、同じ語が付いている。書き込みの中の「コンパクト」は、その人が前に使っていた1台と比べた言葉とみられます。そしてコイズミへの指摘は、別の軸を出しています。たたんだ大きさは公表されていても、たたむ手間は公表されていません。

では、何を見ればいいのか

1. 寸法が何組書いてあるかを、先に数える。 1組しかないなら、それが付属品を付けた状態なのか外した状態なのかを探す。シャープは展開時か折りたたみ時かも書いていないので、197×74×151mm がどちらの状態かは決められません。

2. 折りたたみの○×ではなく、折りたたみ時の寸法があるかを見る。 ○だけでは、どれだけ小さくなるかが分かりません。今回それが分かったのは1点でした。

3. 幅は、公表されている広いほうで見る。 フード付きの210mm・238mm、たたんだときの255mm。しまう場所に要るのはこちらです。 最長辺も自分で取り出してから比べる。3辺の並び順は社ごとに違い、フードを付けると最長辺が高さから幅に移る製品があります。

4. 付属品を外して置くつもりなら、外した状態の寸法があるか確かめる。 コイズミは集風器を付けた状態しか公表していないので、外した大きさは記載なしです。

手元の1台をメーカーのどの公表値と突き合わせるかを先に決める、という同じ型はスーツケースの3辺の測り方にも書きました。

買う前にやること

  1. 置き場所の内寸を3つとも測る — 幅・奥行・高さ。引き出しなら、レールや縁の内側のいちばん狭いところで測る。比較記事の手順は「置き場所の幅と高さを測る」で止まっていました。突き合わせる相手は、上の表の最長辺と、広いほうの幅です
  2. コードの置き場所を別に数える — コード長を寸法の行に同居させているのはシャープだけで、残りは別の行にあります。本体をたたんでも、束ねたコードの厚みは残ります
  3. フードやノズルをどこに置くか決める — テスコムは付けたままなら幅が45〜51mm増え、外すなら別に置き場所が要ります。付属ノズルが3本あるパナソニックは、その3本の寸法を公表していません
  4. 6製品の公表値を規格名ごとに並べ直した比較記事に戻る — 寸法の列は、この記事で見たとおり1組で書く社と2組で書く社に割れています。同じ形の割れ方は、風量にも質量にも出ています

比較表の「本体寸法」の列は、たいてい1行で終わっています。その1行が何組ぶんの数字で、どの状態を指しているのかは、製品ごとに違います。

次のステップ

条件が分かったら、製品を比較。

各製品の対応条件と注意点を確認して、候補を絞りましょう。

ヘアドライヤーの比較を見る →

読み終えたあとに

  • しまう場所に要る幅と最長辺は決まっても、風量や質量まで含めて6点のどれにするかは、寸法の列だけでは決めきれないことがあります。

    ヘアドライヤー6製品の比較

    寸法の列で見た「1組で書く社と2組で書く社」という割れ方は、風量にも質量にも同じ形で出ています。

    6製品の風量を規格名ごとに並べ直した表で、寸法の列も横に見られます。

  • 最長辺の順と外接直方体の順が合わないのがドライヤーだけの事情なのか、置き場所から選ぶ他の家電でも起きるのかが気にかかることがあります。

    除湿機の設置面積の読み方

    除湿機では、幅の細い順と床に要る面積の順が、7製品とも入れ替わります。

    幅だけで絞ると順位がどう動くかを、外形寸法を掛け直して7製品ぶん並べています。

  • 置き場所の内寸を測ってはみたものの、公表されている寸法にどれだけ足して見ておけばいいのかで止まることがあります。

    宅配ボックスの設置スペースの見積もり方

    宅配ボックスでは、扉が前に振れるぶんを開口の辺から見積もると、床の奥行きは外寸の1.8倍前後になります。

    公表の外寸に使うぶんの空きをどう足すかを、4製品の公表値から組み立てています。

置き場所の幅・奥行・高さと、候補の最長辺を控えておけば、どれにするかを決めるのが後日になっても同じところから続けられます。

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運営者

mono-buzz 編集部

メーカーの公開仕様と購入者レビューを読み込み、各社で書き方の揃わない数字を同じ条件に並べ直しています。実機は持たないため、使用感はレビューに共通する指摘として扱い、価格は目安を示し、最新の金額は販売先で確認していただく形にしています。