BUYING GUIDE / 5 PRODUCTS
空気清浄機 5製品比較【空気清浄機比較】5製品|同じ機械の畳数が、規格の改正で31から19に変わる
この記事で分かること
公表値を読み解いて、選ぶ基準を整理。
空気清浄機5製品を、適用床面積がどの規格のどの版の数字かで比較。畳数で部屋に合わせようとしている人に向けて、規格改正で同じ機械の畳数が31から19に変わること、1台に別の物差しの広さが並ぶこと、フィルター約10年の前提を、公表値の突き合わせから読み解いた。
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パナソニック 空気清浄機 F-PX70Cとダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK706Aを比較しています
| パナソニック 空気清浄機 F-PX70C | ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK706A |
|---|---|
| こんな人の候補 | |
| 新しい規格の畳数で部屋の広さと突き合わせたい人 | 加湿と空気清浄を1台で済ませたい人 |
| 目安価格 | |
| 4万5千円前後(2026-09-17確認) | 5万6千円前後(2026-09-17確認) |
| 適用床面積 | |
| 新基準 19畳(31㎡)/旧基準 31畳(51㎡) | ~31畳(~51m2)(空気清浄・加湿空気清浄とも) |
| ほかに書かれた広さ | |
| 特長の本文・取扱説明書は基準の区別なしで31畳(51m2)。JAPOC 認証マークに 18~36畳用 | 加湿 プレハブ ~19畳/木造 ~12畳(JEM1426)。JAPOC 認証マークに 18~36畳用 |
| フィルター交換目安 | |
| 集じんフィルター 約3.5年 | 集塵フィルター 約10年 |
| 購入前に確認 | |
| 同じ商品ページで8畳の清浄時間が約9分と約10分に割れている | Amazon の商品情報欄の床面積(41平方メートル)と騒音レベル(50デシベル)が公式の値と合わない |
| 仕様確認日 | |
| 2026-09-17 | 2026-09-17 |
目安価格は変動します。最新の価格・在庫は販売先でご確認ください。公表値の条件はメーカーごとに異なるため、数字の大小だけで優劣は決められません。
THE REASON BEHIND THE CHOICE
選び方の根拠を、詳しく。
公開資料に基づく記事です。実機による検証は行っていません。
目次
- 先に断っておく、そろっていない土俵
- この記事が向いていない人
- 選ぶときに見るべき基準は3つ
- 基準1:畳数は、どの版の規格で数えたかとセットでしか読めない
- 基準2:1台の中に、別の物差しの広さが並んでいる
- 基準3:フィルターの「約10年」は、「タバコ1日5本」とセットで読む
- 数字の見え方が変わる、あと2つのこと
- 8畳の清浄時間は、畳数を分に言い直した数字に近い
- 設置時に空ける距離は2cmから38cm、理由が社ごとに違う
- 比較表
- 商品ごとの解説
- ① パナソニック F-PX70C(単機能)
- ② ダイキン MCK706A(加湿付き)
- ③ シャープ KI-TX70(加湿付き)
- ④ ブルーエア Blue Max 3250i(単機能)
- ⑤ Levoit Core 300S(単機能)
- レビューで多かった不満と、その対処
- 状況別のおすすめ
- 買ったあと、最初にやること
- よくある質問
リビングは12畳、寝室は6畳。空気清浄機を選ぶとき、まず部屋の広さを数字で当てにいくのは自然な流れです。商品ページを開くと、31畳、22畳、20畳と大きな数字が並んでいる。部屋より大きければ足りるだろう、と考えたくなります。
ところが5製品の公表値を書き出すと、この畳数は同じ物差しで数えた数字ではありませんでした。 2026年3月に、畳数のもとになる業界規格(日本電機工業会の JEM1467)が改正されています。パナソニック F-PX70C の仕様表には、同じ1台の広さが「新基準 19畳」「旧基準 31畳」と2行で書かれている。機械は同じで、数え方が変わっただけで31が19になる。 そして5製品のうち、新しい数え方の値を書いているのはこの1点だけです。
1台の中にも、広さが複数あります。シャープ KI-TX70 の商品トップで「おすすめ畳数」と書かれているのは約16畳で、空気清浄の31畳ではない。ブルーエア Blue Max 3250i の取扱説明書の仕様表に載る広さは12畳相当の20m²だけで、商品名に付く22畳は載っていない。
ここでは5製品を、2026年9月時点のメーカー公表値で並べ直します。実機は持っていないので、書けるのは公表値の突き合わせで分かることと、購入者のレビューに共通して現れた指摘だけです。
先に断っておく、そろっていない土俵
- 空気がどれだけきれいになるか、体調がどう変わるかは扱いません。 扱うのは、公表されている広さ・時間・年数・距離が、それぞれ何を数えた数字なのか、だけです
- どの社の数字が正しい、間違っているとは書きません。 実機を持っていないので確かめようがなく、公表資料からも決められません。書けるのは「公表値どうしが噛み合う/噛み合わない」までです
- 新旧の畳数を換算する係数は作りません。 試験に使う粒子も、清浄できたとみなす条件も違います。後で見るとおり、旧基準で同じ31畳の機械が、新基準ではパナソニックで19畳、シャープの後継機で21畳になります。比はメーカーをまたいで揃いません
- 5点のうち2点は、公開の時点で後継機が出ています。 ダイキン MCK706A には2026年9月発売の MCK707A が、シャープ KI-TX70 には2世代後の KI-WX70 があります。KI-TX70 はシャープの現行ラインアップの一覧にもう載っていません。どちらも、後継機の書き換え方そのものがこの記事の材料になっています
この記事が向いていない人
- 効き目の強さで選びたい人 — 数字の読み方しか扱いません
- 加湿器として選びたい人 — 加湿付きは5点中2点で、加湿の広さは空気清浄とは別の規格(JEM1426)の数字です
- 寝室で静かさを最優先する人 — 運転音の測定条件を書いているのは5点でブルーエアの取扱説明書だけで、dB を横に並べて比べきれません
- フィルター代を年数だけで比べたい人 — 年数の前提が「タバコ1日5本」「24時間使用」「記載なし」に割れていて、年数を横に並べる読み方が成り立ちません
- 置き場所の壁との距離を、商品ページだけで決めたい人 — 5点とも距離の数字は取扱説明書にあり、商品ページで読めるのはパナソニックのFAQだけです
- 業務用の機械や、店舗・事務所の広い空間に置く機械を探している人 — 今回並べたのは家庭用の据置型です
選ぶときに見るべき基準は3つ
基準1:畳数は、どの版の規格で数えたかとセットでしか読めない
これが今回いちばん伝えたい部分です。
改正前の JEM1467 は、適用床面積を次のように決めていました。シャープが KI-TX70 の仕様ページにそのまま載せている文です ―「自然換気回数1(1回/時間)の条件において、粉じん濃度1.25mg/m³の空気の汚れを30分でビル衛生管理法に定める0.15mg/m³まで清浄できる部屋の大きさ」。30分で、汚れを初期の12%まで下げられる広さ、ということです。
2026年3月19日の改正で、この定義が変わりました。日本電機工業会(JEMA)の認証制度のページが示す新しい定義は、床や壁への沈着率0.2/h・換気回数1回/hの条件で、運転したときの定常状態の粉じん濃度を、運転しないときの定常状態から「80%低減するまで清浄できる部屋の大きさ」。パナソニックの商品ページの新旧比較表は、違いを「試験粒子 タバコ煙 → KCl(塩化カリウム粒子)」「タバコ煙が充満した空気を30分でどれだけきれいにできるか → 常時発生する汚染物質から80%低減された状態を維持」とまとめています。
30分という時間で区切る物差しから、定常状態の割合を見る物差しに変わった。 機械が同じでも、数字が変わります。
5製品の主な畳数を、規格の書き方と一緒に並べます。
- パナソニック F-PX70C … 新基準 19畳(31㎡)/旧基準 31畳(51㎡)。5点で唯一、新旧を併記。 年号は仕様表に無く、FAQにだけ「JEM1467(2026)」「JEM1467(2015)」
- ダイキン MCK706A … ~31畳(~51m2)。仕様一覧に「JEM1467:2015」と版まで書くが、その注記記号が付いているのは同じ表の清浄時間の行で、畳数の行には付いていない。 取扱説明書は「JEM1467」で版なし
- シャープ KI-TX70 … ~31畳(51m²)。「JEM1467」とだけ書き、版は無い。注記の定義文は改正前のもの
- ブルーエア Blue Max 3250i … ~37m²(22畳)。「日本電機工業会 JEM1467 規格に基づく数値」で版の記載なし
- Levoit Core 300S … 20畳(33㎡)。商品ページには規格名そのものが無い。 公式の取扱説明書は同じ製品を「34畳(55㎡)」「日本電機工業会規格(JEM1467)」と書く
5点で5通りに割れました(比較表の「畳数の規格」の列では、版の記載がないシャープとブルーエアが同じ値になります)。そして新しい数え方の値だけを書く製品は、5点に1つもありません。
いちばん読み違えやすいのは、パナソニックの「31」です。旧基準では31畳、新基準では31㎡。JEMA の認証製品一覧は m² だけで「31 m2」と書き、Amazon のタイトルは「~31畳」。同じ31が、別の規格の別の単位の数字として売り場に並んでいます。
では、パナソニックの新旧の比を他社の畳数に掛ければいいかというと、それもできません。シャープは KI-TX70 の2世代後の KI-WX70 で、風量・運転音・加湿量・清浄時間が同じまま、畳数を「~21畳(34m²)(~31畳(51m²))」に書き換えました。 旧31畳が、パナソニックでは19畳、シャープでは21畳になる。JEMA の認証製品一覧を見ると、新しい広さは CADR(清浄空気供給量)という測定値と対応していて(パナソニック 378m³/h で31m2、シャープ KI-WX70 411m³/h で34m2)、旧畳数からは出てきません。
改正のあとの動き方も、社ごとに違います。パナソニックは併記し、シャープは後継機で書き換えた。ダイキンは、後継 MCK707A の取扱説明書で、消費電力・運転音・風量・加湿量・寸法・質量が MCK706A と同じ値のまま、適用床面積の行を丸ごと消しています。
基準2:1台の中に、別の物差しの広さが並んでいる
畳数が1つなら、版を確かめれば済みます。ところが5点とも、同じ1台に2つ以上の広さを持っていました。 別の規格で数えた広さ、別の運転で測った広さ、そして同じ物差しのはずなのに資料によって違う広さです。
シャープ KI-TX70 … 「おすすめ畳数」は約16畳
商品トップの「主な仕様」の1行目は「おすすめ畳数(プラズマクラスター適用床面積(目安))約16畳(約26m²)」、2行目が「空気清浄適用床面積(目安)~31畳(51m²)」です。16畳の定義は仕様ページにあり、「商品を壁際に置いて、「中」運転時に部屋中央(床上1.2m)で50,000個/cm³のイオンが測定できる床面積の広さ」。「おすすめ」の語が付いているのは、イオンの個数が測れる広さのほうです。 31畳は最大風量で30分の物差し、16畳は「中」運転でイオンの個数を数える物差しで、測っているものが違います。20畳の部屋は、31畳には収まり、「おすすめ畳数」は超えることになる。2世代後の KI-WX70 の商品トップは、この「おすすめ畳数」の行を持っていません。
この製品にはさらに、加湿空気清浄運転時の~29畳(48m²)と、加湿の広さ(プレハブ洋室~21畳・木造和室~12.5畳、JEM1426)があります。1台に4つ。 しかも取扱説明書の仕様表は、加湿空気清浄の列の適用床面積に加湿の広さ(21畳/12.5畳)を置き、Web にある29畳を持ちません。同じ「加湿空気清浄の適用床面積」が、Web では29畳、取扱説明書では21畳と12.5畳を指します。
ブルーエア Blue Max 3250i … 取扱説明書に載る広さは12畳側だけ
商品ページには「適用床面積(JEMA)~37m²(22畳)」と「推奨フロア面積(AHAM)~20m²(12畳)」の2行があります。推奨フロア面積は、米国の家電製品協会(AHAM)の規格で測った CADR から出した値です。取扱説明書の仕様表には20m²だけが載っていて、22畳はありません。 一方で Amazon のタイトルとバリエーション名は22畳。資料によって、主役の広さが入れ替わります。
ブルーエア自身は CADR の解説ページで、推奨フロア面積を示しているメーカーの製品なら「適用床面積」ではなく「推奨フロア面積」を参考に選ぶよう書いています。
突き合わせると、推奨フロア面積のほうは公表値から再現できました。解説ページの式「推奨フロア面積 = 煙 CADR 値 x 1.55」に141を入れると218.55。式に単位が書かれていませんが、これは平方フィートで、m²に直すと約20.3。 m²のまま読むと218m²になってしまいます。一方の37m²は、公表の CADR 141cfm(毎時約240m³)を、シャープが書く改正前の定義の文から組んだ式に当てても約31m²で、37m²にはなりません。算出方法は書かれていないので、ここで言えるのは「2つの広さのうち、公表の数字から計算で出るのは12畳側」までです。
ダイキン MCK706A とパナソニック F-PX70C … 認証マークの「18~36畳用」
両社とも、商品ページの画像の中にある JAPOC の認証マークに「18~36畳用(適用床面積は目安です)」と書かれています。幅で書く広さはこれだけで、2社の帯は同じです。 算出方法は公開されていないので、この帯が何を数えているかは書けません。
ダイキンは加湿の広さ(プレハブ~19畳/木造~12畳)も持ち、その規格名 JEM1426 は取扱説明書にしか書いていません。パナソニックは新旧の2つに加えて、特長の本文と取扱説明書で「31畳(51m2)」を基準の区別なしに書くので、資料をまたぐと19畳・31畳・51m2・31m2・18~36畳用の5通りになります。
Levoit Core 300S … 同じ物差しのはずの広さが、公式の2資料で割れる
Levoit は別の物差しを並べる代わりに、同じ適用床面積が、公式の資料をまたいで1.7倍割れます。 VeSync 公式の商品ページは「適用面積 20畳(33㎡)」で規格名なし。同じページからダウンロードできる公式の取扱説明書は「適用床面積(目安)34畳(55㎡)」、注記は「「III」で運転したときの面積です。「日本電機工業会規格(JEM1467)」によるものです」。どちらが現行品の値かは公表からは決められないので、この記事では商品ページの値を先に置き、取扱説明書の値を併記しています。
突き合わせると、噛み合うのは商品ページのほうでした。33㎡は、同じページに書かれた CADR 260m³/h を改正前の定義の式に当てた約33.4㎡と合います。取扱説明書の55㎡は、同じ表の風量4.38m³/分がすべてきれいな空気だったと置いても、同じ式で約34㎡までしか出ません。運転モードと規格名まで条件を書いているのは、合わないほうの数字です。
基準3:フィルターの「約10年」は、「タバコ1日5本」とセットで読む
交換目安を年数だけで並べると、ダイキン約10年、シャープ約10年、パナソニック約3.5年、Levoit 2年、ブルーエア最大約9カ月。長いほど手間もお金もかからない、と読みたくなります。
ダイキン・シャープ・パナソニックの3点は、前提がどれも「1日にタバコ5本」です。 同じ前提で約10年と約3.5年が並ぶので、差は前提ではなくフィルターの側にあると読めます。
そのうえで、前提が書いてある場所が3社で全部違います。
- ダイキン … 仕様一覧と商品ページの注記に「電機工業会基準はタバコを1日5本以上に設定」。取扱説明書にも「タバコを1日5本吸うご家庭で毎日使用した場合、約10年」。ただし Web の「5本以上」は10本も含む書き方なのに、取扱説明書は「タバコを1日10本吸うご家庭の場合は、約5年」と続けていて、1社の中で文が揃っていません
- シャープ … 仕様ページには前提が無く、同じ頁に「強いニオイがある時にお使いになると、数週間から数ヵ月で…フィルター交換が必要になる場合があります」が並ぶ。前提は特長ページの注記と、会員登録制のサイトで配布される取扱説明書にある
- パナソニック … Web の仕様表・FAQ・比較画像は「約3.5年」の年数だけ。 前提は取扱説明書 p.7 にだけあります
残る2点は、そもそも同じ土俵にいません。ブルーエアは5点で唯一、年ではなく月で書き、前提は「24時間使用の場合の目安」。取扱説明書は前提を書かずに「約6カ月~9カ月の間に交換することを推奨」と幅で書き、同じ交換用フィルターを使う兄弟機 Blue Max 3250 の商品ページは、同じ注記のまま「約6カ月ごと」です。Levoit は取扱説明書が「2年毎」、商品ページのFAQが「6〜12か月の周期での交換をお勧め」で、どちらにも前提がありません。
年数が何の時間なのかを書いているのは、シャープの取扱説明書だけでした ―「1 日にタバコの煙 5 本相当の粉じん / 臭気を吸った場合、集じん / 脱臭能力が初期の 50%になるまでの時間を目安としています」。約10年は、能力が無くなるまでではなく、初期の半分になるまでの時間です。 ほかの社の年数も同じ定義かどうかは、書かれていないので分かりません。
そして、このカテゴリでいちばん見落とされる軸がここにあります。「タバコ1日5本」は、改正前の規格の試験粒子の名残です。 パナソニックの新旧比較表は、新基準の試験粒子を塩化カリウム粒子、旧基準をタバコ煙と書いています。それでも新基準の畳数を併記するパナソニック自身の交換目安は、タバコ5本の前提のまま。 ダイキンの後継 MCK707A の取扱説明書も、畳数の行を消した一方で、タバコ5本で約10年・10本で約5年の文は残しています。畳数は新しい物差しに移りつつあり、フィルターの年数は古い物差しのまま、という状態です。
数字の見え方が変わる、あと2つのこと
8畳の清浄時間は、畳数を分に言い直した数字に近い
5製品の8畳の清浄時間は、9分・9分・約10分・約13分・13分。短いほど力がありそう、と読みたくなる数字です。
ところが、シャープが書いている改正前の定義の文から式を組むと、この分数は畳数からほぼ計算で出てきます。 条件は、30分で汚れが初期の12%まで下がる部屋、自然換気1回/時、天井2.4m(パナソニックとブルーエアが旧基準の説明に書いている高さ)、8畳=13.2m²。31畳(51m²)の部屋をちょうど30分で清浄できる機械を8畳の部屋に置くと、12%まで下がるのは約9.4分後、という計算になります。
31畳の3点は9分(パナソニックは特長の本文の値)、22畳のブルーエアは約13分、加湿時に29畳へ下げるシャープは10分。 旧畳数から出る分数は、公表値とそろって合いました(パナソニックの仕様表の約10分だけは別の数字から出ます。下で見ます)。ダイキンが仕様一覧に載せている畳数ごとの表(6畳7分から31畳30分まで)も、31畳でちょうど30分になっていて、同じ関係の上にあります。
つまり8畳の清浄時間は、畳数を分に言い直した数字に近く、畳数と別の情報をほとんど持っていません。 比較表で2つの列を見比べても、比べているのは同じものです。
外れる数字もあります。パナソニックの仕様表とFAQの「約10分」は、旧31畳からは出ず、JEMA 一覧の CADR 378m³/h を当てると出ます。 同じ商品ページの特長の本文は「約9分」で、こちらは旧31畳から出る値。同じ社の新旧併記ページ(F-VX70D・F-PX55D)も CADR から出る値、旧基準だけのページ(F-VXW70・F-PX60C)は旧畳数から出る値になっています。ただ、改正後の規格が清浄時間をどう定めているかは公開されているページでは確かめられないので、「新しい規格で清浄時間の数え方が変わった」とまでは言えません。
Levoit は、取扱説明書の「8.5畳を15分」が商品ページの CADR 260m³/h から出る一方、同じ取扱説明書の34畳(55㎡)を当てると約9.3分になり、自分の15分と噛み合いません。 商品ページの「8畳/13分」も、同じ CADR からは約13.8分で、約1分ずれます。
設置時に空ける距離は2cmから38cm、理由が社ごとに違う
壁からどれだけ離すかは、置き場所を決めるときに最初に効く数字です。5点とも、その数字は取扱説明書にありました。
- パナソニック F-PX70C … 左右と後方は約2cm以上、上方は約30cm以上。理由は「お部屋の空気を効率よく循環させるため」
- ブルーエア Blue Max 3250i … 壁などから10cm以上。理由は「空気の流れが悪くなり、発熱や発火の原因になります」。安全上のご注意の中に書かれている
- ダイキン MCK706A … 側面・背面とも壁から30cm以上、天井面から1m以上。理由は壁の汚れと、背面の電源コードの損傷・発熱
- Levoit Core 300S … 周囲38cm(15in)以内に何も置かない。理由は空気の通り道
- シャープ KI-TX70 … 図の中に「60cm以上」「3cm以上」の数字がある(どの方向かは本文から読み取れないので、ここでは書かない)。本文は、壁に3cmまで近づけても集じん能力は変わらないが、周辺の壁や床が汚れるおそれがあるので、できるだけ離して、という内容
同じ「壁から何cm」が、効率・安全・壁の汚れという別の理由で書かれています。 数字だけを1列に並べると、2cmの製品は「ぴったり寄せられる」、10cmの製品は「少しだけ離す」と、同じ物差しで読めてしまう。実際には、ブルーエアの10cmは守らないと発熱につながると書かれた数字で、パナソニックの2cmは効率の目安です。シャープは逆に、近づけても能力は変わらないと書いたうえで、汚れを理由に離すよう求めています。
購入前に読める商品ページに距離を書いているのは、パナソニックのFAQ(左右と後方は2cm以上、前方40cm以上)だけでした。そのFAQは上方の距離に触れず、取扱説明書では40cmはフィルターを引き出すための空間として出てきます。ダイキンの Amazon の箇条書きは「壁際に設置出来る」で、取扱説明書の30cm以上と並べると、壁際がどの距離を指すのかは読み取れません。
比較表
| 項目 | パナソニック 空気清浄機 F-PX70C | ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK706A | シャープ 加湿空気清浄機 KI-TX70 | ブルーエア 空気清浄機 Blue Max 3250i | Levoit 空気清浄機 Core 300S |
|---|---|---|---|---|---|
| 目安価格 | 4万5千円前後 | 5万6千円前後 | 5万円前後 | 2万円前後 | 1万8千円前後 |
| 適用床面積 | 新基準 19畳(31㎡)/旧基準 31畳(51㎡) | ~31畳(~51m2)(空気清浄・加湿空気清浄とも) | ~31畳(51m²)(加湿空気清浄時 ~29畳(48m²)) | ~37m²(22畳)(JEMA) | 20畳(33㎡)(商品ページ)/34畳(55㎡)(取扱説明書) |
| 畳数の規格 | 新基準と旧基準を併記 | JEM1467:2015(畳数の行には付かない) | JEM1467(版の記載なし) | JEM1467(版の記載なし) | 商品ページは規格名なし |
| ほかに書かれた広さ | 特長の本文・取扱説明書は基準の区別なしで31畳(51m2)。JAPOC 認証マークに 18~36畳用 | 加湿 プレハブ ~19畳/木造 ~12畳(JEM1426)。JAPOC 認証マークに 18~36畳用 | プラズマクラスター適用床面積 約16畳(約26m²)=商品トップの「おすすめ畳数」。加湿 プレハブ洋室 ~21畳(35m²)/木造和室 ~12.5畳(21m²)(JEM1426) | 推奨フロア面積(AHAM)~20m²(12畳)。取扱説明書の仕様表に載る広さはこちらだけ | 記載なし |
| 8畳の清浄時間 | 約10分(仕様表・FAQ)/約9分(特長の本文) | 9分(空気清浄・加湿空気清浄とも) | 9分(空気清浄)/10分(加湿空気清浄) | 約13分(「スピード3」運転時) | 8畳/13分(商品ページ)/8.5畳を15分(取扱説明書) |
| フィルター交換目安 | 集じんフィルター 約3.5年 | 集塵フィルター 約10年 | 静電HEPAフィルター・ダブル脱臭フィルターとも 約10年 | メインフィルター 最大約9カ月(取扱説明書は約6〜9カ月) | 2年毎(取扱説明書)/6〜12か月の交換を推奨(商品ページのFAQ) |
| 交換目安の前提 | タバコ1日5本(JEM1467) | タバコ1日5本(JEM1467) | タバコ1日5本(JEM1467) | 24時間使用 | 記載なし |
| 前提のWebでの記載場所 | Webに無い(取扱説明書のみ) | 仕様表の注記 | 特長ページの注記 | 商品ページの注記 | 記載なし |
| 最大風量 | 7.0㎥/分(強) | 7.0㎥/分(加湿空気清浄時も7.0) | 7.0 m³/分(加湿空気清浄時 6.3) | 4.8 m³/分(「風量 1.0~4.8 m³/分」の上端) | 4.38m³/分(取扱説明書。商品ページは記載なし) |
| CADR(規格と単位) | 378 m3/h(JEMA の認証製品一覧。自社ページには記載なし) | 記載なし | 記載なし | 3項目(タバコ煙・ホコリ・花粉)とも 141(単位は取扱説明書で cfm) | 260m³/h(規格・対象粒子の記載なし) |
| 加湿 | 単機能 | 加湿付き(700mL/時、JEM1426・室温20℃湿度30%・ターボ) | 加湿付き(最大 750mL/h、JEM1426・室温20℃・湿度30%) | 単機能 | 単機能 |
| 運転音 | 強 55 / 中 33 / 静音 20 dB | ターボ 54 / 標準 37 / 弱 27 / しずか 18 dB | 空気清浄 強 51 / 中 45 / 静音 20 dB(加湿空気清浄 48 / 45 / 21) | 18-46 dB(A)(18はナイトモード) | 24dB~56dB(商品ページ・取扱説明書)/22dB~48dB(Amazon の商品説明) |
| 消費電力 | 強 57.0 / 中 7.5 / 静音 4.0 W | 空気清浄 ターボ 82 / 標準 20 / 弱 11 / しずか 10 W | 空気清浄 強 69 / 中 32 / 静音 6.6 W(加湿空気清浄 50 / 34 / 7.2) | 2.5-20 W | 3.3W~39W(商品ページ)/2.4〜39W(取扱説明書) |
| 外形寸法 | 125 × 380 × 552 mm | 315 × 315 × 760 mm | 395 × 265 × 650 mm | 269 × 269 × 481 mm | 220 × 220 × 360 mm |
| 本体重量 | 5.1kg | 12.5kg(水無し) | 約12kg | 約3.4kg | 3.5kg(商品ページ)/2.7kg(取扱説明書) |
| 設置時に空ける距離 | 左右・後方 約2cm以上、上方 約30cm以上(取扱説明書)。商品ページのFAQは前方40cm以上 | 側面・背面とも壁から30cm以上、天井面から1m以上(取扱説明書の図) | 図の中に「60cm以上」「3cm以上」。壁に3cmまで近づけても集じん能力は変わらないが、壁や床が汚れるおそれ(取扱説明書) | 壁などから10cm以上(取扱説明書の安全上のご注意) | 周囲38cm(15in)以内に何も置かない(取扱説明書) |
| 距離を商品ページで読めるか | 商品ページにあり | 取扱説明書のみ | 取扱説明書のみ | 取扱説明書のみ | 取扱説明書のみ |
| 解説 | 解説を読む ↓ | 解説を読む ↓ | 解説を読む ↓ | 解説を読む ↓ | 解説を読む ↓ |
| 購入 | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る |
※記載の価格は目安です。仕様も価格も変更されるため、最新の情報は各商品ページでご確認ください。
商品ごとの解説
① パナソニック F-PX70C(単機能)
パナソニック
パナソニック 空気清浄機 F-PX70C
○ 選ぶ理由
- 新基準と旧基準の畳数を仕様表に併記している5点で唯一の製品
- JEMA の空気清浄機性能認証(JEM 1467:2026)を取っている5点で唯一の製品
△ 購入前に確認
- 同じ商品ページで8畳の清浄時間が約9分と約10分に割れている
- フィルター交換目安3.5年の前提(タバコ1日5本相当)が取扱説明書にしか無い
目安価格は変動します。最新の価格・在庫は販売先でご確認ください。
全製品の比較表へ戻る ↑5点で唯一、新基準と旧基準の畳数を仕様表に併記している製品です。 「適用床面積の目安(新基準)19畳(31㎡)」「(旧基準)31畳(51㎡)」の2行。JEMA の空気清浄機性能認証(JEM 1467:2026)を取っているのも5点でこの製品だけで、JEMA の認証製品一覧に載る「CADR(集じん)378 m3/h」「適用床面積 31 m2」は、仕様表の新基準の値と一致します。
ただし、併記しているのは仕様表・FAQ・新旧比較のポップアップの3か所だけです。特長の本文は「~31畳(51m2)までの広い空間を集じん」と、「旧基準」の語を付けずに書いています。 その注記は「30分できれいにできる部屋の広さ(天井の高さ2.4mで算出)」という改正前の定義の文。取扱説明書は2026年7月に更新されているのに、仕様は「一般家庭 51 m2(31畳)まで」だけ。Amazon の商品説明には、19畳が1か所もありません。
同じ商品ページの中で、8畳の清浄時間も割れています。仕様表とFAQは約10分、特長の本文は約9分。上で見たとおり、約9分は旧31畳から、約10分は CADR 378m³/h から計算すると出る値で、どちらかを誤りとは決められません。
フィルターの交換目安は約3.5年。前提の「1日にタバコ5本相当の汚れやニオイを吸ったとき(日本電機工業会規格 JEM 1467)」は取扱説明書にしか無く、Web は年数だけです。 ダイキンやシャープの約10年と同じ前提なので、差はフィルターの側にあります。脱臭フィルターは持たず、仕様表の欄は「ー」です。
幅125mmで、取扱説明書は左右と後方を約2cm離せばよいと書きます。5点で最も壁に寄せられる数字です。ただし理由は効率で、上方は約30cm以上、フィルターを引き出すには前方に40cmが要ります。目安価格は4万5千円前後。購入者からは、強運転の音と中との差、自動運転で強まで上がらないこと、前面カバーの付け外しのしにくさが、それぞれ複数挙がっています。
メーカー表記の読み解きを詳しく読む
新基準 19畳(31㎡)/旧基準 31畳(51㎡)
仕様ページの表の1行目が「適用床面積の目安(新基準)19畳(31㎡)」、2行目が「(旧基準)31畳(51㎡)」。5点で唯一、新旧を併記している。版の年号は仕様表には無く、同じ商品ページのFAQにだけ「新基準JEM1467(2026)」「旧基準JEM1467(2015)」とある。読み違えやすいのは「31」で、旧基準では畳(31畳)、新基準では平方メートル(31㎡)を指す。JEMA の認証製品一覧(2026-09-11)は m2 だけで「31 m2」、Amazon のタイトルは「~31畳」なので、同じ31が別の規格の別の単位として売り場に並ぶ。新基準の31㎡は、同じ一覧の CADR(集じん)378 m3/h を、新しい定義の文(沈着0.2/h・換気1回/h・80%低減、天井2.5m)から組んだ式「CADR ÷ 12」に当てた31.5と合う。天井高の前提も新旧で違い、旧基準の注記は「天井の高さ2.4mで算出」、JEMA 一覧の凡例は「天井高さ2.5mで算出」。ただしパナソニック自身の新旧比較表には天井高の行が無い。取扱説明書(2026年7月更新)の仕様は「一般家庭 51 m2(31畳)まで」の旧の値だけ。
特長の本文・取扱説明書は基準の区別なしで31畳(51m2)。JAPOC 認証マークに 18~36畳用
1台に対して、資料ごとに19畳・31畳・51m2・31m2・18~36畳用の5通りの広さが書かれている。特長の本文とニュースリリースは「~31畳(51m2)」を「旧基準」の語を付けずに書き、注記★4は「30分できれいにできる部屋の広さ」という旧定義の文。取扱説明書も31畳(51m2)だけで、新基準の19畳が出てくるのは仕様表・FAQ・新旧比較のポップアップの3か所に限られる。Amazon の商品説明には19畳が1か所も無い。商品トップの画像にある JAPOC 認証マーク(JAPOC-0154)には「18~36畳用(適用床面積は目安です)」とあり、ダイキン MCK706A のマークと同じ帯。算出方法は公開されていないので、この帯が何を数えているかは書けない。
集じんフィルター 約3.5年
Web(仕様表・FAQ・比較画像)は「約3.5年」の年数だけで、前提が1文字も無い。前提は取扱説明書 p.7 にあり、「1日にタバコ5本相当の汚れやニオイを吸ったとき(日本電機工業会規格 JEM 1467)」。ダイキン MCK706A・シャープ KI-TX70 の約10年と同じ前提で、年数は3分の1強。前提が同じなので、差はフィルターの側にあると読める。同じ商品ページの新旧比較表は、新基準の試験粒子を「KCl(塩化カリウム粒子)」、旧基準を「タバコ煙」と書いているが、交換目安の前提はタバコ5本のまま残っている。早まる場合の書き方も、FAQ「早まることがあります」と取扱説明書「極端に短くなることがあります」で強さが違う。
Webに無い(取扱説明書のみ)
Web の仕様表・FAQ・比較画像は「約3.5年」の年数だけで、前提が1文字も無い。前提の「1日にタバコ5本相当の汚れやニオイを吸ったとき(日本電機工業会規格 JEM 1467)」は取扱説明書 p.7 にだけある。同じ前提を書くダイキンは仕様一覧の注記、シャープは特長ページの注記に置いていて、購入前に読める場所が3社で全部違う。
7.0㎥/分(強)
強 7.0 / 中 2.6 / 静音 1.3 ㎥/分。ダイキン MCK706A・シャープ KI-TX70 と同じ7.0で、旧基準の畳数も3点とも31畳(51㎡)に揃う。新基準の19畳(31㎡)は風量ではなく CADR から決まる数字で、JEMA 一覧の CADR 378m³/h は最大風量(毎時420m³)の9割にあたる。風量をどの状態で測ったか(フィルター装着時か)は、5点ともどの資料にも書かれていない。
左右・後方 約2cm以上、上方 約30cm以上(取扱説明書)。商品ページのFAQは前方40cm以上
取扱説明書 p.3 は、上方を約30cm以上、左右と後方を約2cm以上離すと書き、理由は「お部屋の空気を効率よく循環させるため」。2cmについては「離せば効率よくご使用いただけます」という言い方で、安全の注意としては書かれていない。商品ページのFAQは「左右と後方は、それぞれ2cm以上、前方は40cm以上のスペースを確保してください」「幅16.5cm以上のすき間があれば設置できます」と書き、上方に触れない。取扱説明書で40cmが出てくるのはフィルターを引き出すための空間(p.7)。比較表の「距離の記載場所」は購入前に読める商品ページとしたが、数字の揃い方は取扱説明書のほうが細かい。5点で最も壁に寄せられる数字で、テレビやラジオからは1m以上離すとある。
強 55 / 中 33 / 静音 20 dB
強 55 / 中 33 / 静音 20 dB。仕様表にも取扱説明書にも、測定の距離・位置・規格の記載が無い。測定条件を書いているのは5点でブルーエアの取扱説明書だけなので、ほかの製品と1dB単位で順位を付ける読み方はできない。
実機は持たず、メーカーの公表値と販売ページの記載だけから読み解いています。
購入者レビューで挙がった指摘
強運転の音が大きく、中との音の差が大きいという指摘
自動運転でセンサーが汚れを検知しても、強まで上がらないという指摘
前面のカバーが外しにくく、付け直すのに毎回手間がかかるという指摘
リモコンが無く、本体のタッチ操作部が傷んだときが心配だという声
集じんフィルターの交換目安3.5年が、他社の10年より短いという指摘
吹き出す風が直接当たると寒く感じるという指摘
毛足の長いじゅうたんの上に置いたとき、底面の吸込口がどうなるか分からないという懸念
購入者レビューに共通していた指摘を要約したものです。原文は載せていません。
向いている人
- 新しい規格の畳数で部屋の広さと突き合わせたい人
- 壁際や家具のすき間に置きたい人
- 加湿機能を持たない単機能の機械を探している人
向いていない人
- フィルターを10年近く替えずに使いたい人(目安は約3.5年)
- 加湿もまとめて1台で済ませたい人
- 毛足の長いラグの上に置く予定の人(底面からも吸い込む形で、購入者から不安の声が出ています)
② ダイキン MCK706A(加湿付き)
ダイキン
ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK706A
○ 選ぶ理由
- 加湿しても最大風量と適用床面積を下げない(ターボ7.0㎥/分・31畳のまま)
- 畳数ごとの清浄時間を表で公表している5点で唯一の製品
△ 購入前に確認
- Amazon の商品情報欄の床面積(41平方メートル)と騒音レベル(50デシベル)が公式の値と合わない
- 設置時に空ける距離が取扱説明書にしか無い(側面・背面とも30cm以上)
目安価格は変動します。最新の価格・在庫は販売先でご確認ください。
全製品の比較表へ戻る ↑加湿しても、最大風量も畳数も下げない製品です。 空気清浄も加湿空気清浄もターボは7.0m³/分、適用床面積は~31畳(~51m2)、8畳を清浄する目安は9分。同じ加湿付きのシャープ KI-TX70 は加湿時に風量を6.3m³/分に下げ、畳数も29畳に下げて書きます。書き方の癖ではなく、それぞれの風量の公表値と向きが合っている。 ダイキン自身も同じ仕様一覧で、上位機 MCK906A が加湿優先で風量を下げるときは「適用床面積の目安が小さくなることや加湿量が低下することがあります」と注記しています。
畳数ごとの清浄時間を表で出しているのは、5点でこの製品だけです。 6畳7分から31畳30分まで並び、31畳でちょうど30分。「30分で清浄できる広さ」という改正前の定義と、そのまま噛み合います。
読み方に注意が要るのは版の書き方です。仕様一覧の注記には「JEM1467:2015」とありますが、その注記記号が付いているのは「8畳を清浄する目安」の行で、適用床面積の行には付いていません。 畳数に規格名を付けているのは取扱説明書だけで、そこは版なし。そして後継の MCK707A の取扱説明書は、消費電力・運転音・風量・加湿量・寸法・質量が同じ値のまま、適用床面積の行を丸ごと消しています。 改正のあと、畳数そのものを書かない形に移った、ということです。
販売ページとの食い違いもあります。Amazon の商品情報欄は「床面積 41 平方メートル」「騒音レベル 50 デシベル」(2026年9月に確認)。公式は51m2で、運転音はターボ54・標準37・弱27・しずか18dBのどれにも50はありません。41m2は、同じ仕様一覧に載る25畳クラスの機種の値と同じです。同じ Amazon のページのタイトルと比較表は31畳なので、1つの販売ページの中に31畳と41平方メートルが並んでいます。
フィルター約10年の前提は、基準3で見たとおり Web が「5本以上に設定」、取扱説明書が「5本で約10年、10本で約5年」。同じ約10年でも、ストリーマユニットは「風量自動で1日24時間運転、タバコ1日5本喫煙」、加湿フィルターは「1日8時間で1年に6ヵ月使用」と、部品ごとに前提を書き分けています。
設置の距離は取扱説明書にだけあり、側面・背面とも壁から30cm以上、天井から1m以上。12.5kg(水無し)は5点で最も重い。目安価格は5万6千円前後で、5点では最も高い価格帯です。購入者からは、加湿運転でタンクの水が切れたときなどに、においがするという指摘が繰り返し挙がっています。 最大風量やセンサーが反応したときの音の大きさも、繰り返し挙がった指摘でした。
メーカー表記の読み解きを詳しく読む
~31畳(~51m2)(空気清浄・加湿空気清浄とも)
空気清浄運転時・加湿空気清浄運転時とも「~31畳(~51m2)」。Web の仕様一覧で「JEM1467:2015」と版を書いているのは、同じ表の「8畳を清浄する目安 9分」とフィルターの注記で、適用床面積の行そのものには注記記号が付いていない(商品ページの画像も同じ付け方)。畳数に規格名を付けているのは取扱説明書 p.45 の「適用床面積の数値はJEM1467 に基づく数値です。(風量「ターボ」時)」だけで、こちらは版が無い。同じ表に並ぶので2015年版の値と読むのが自然だが、版が明記されているのは清浄時間の側。後継の MCK707A(ダイキンの取扱説明書検索に発売年月2026/09で載る)の取扱説明書は、消費電力・運転音・風量・加湿量・寸法・質量がこの機種と同じ値のまま、「適用床面積(畳)」の行が丸ごと消えている。Amazon の商品情報欄は「床面積 41 平方メートル」(2026年9月に確認)で、同じページのタイトルと比較表は31畳。41m2 は、同じ仕様一覧に載る25畳クラス(MCK556A・MC556A)の値と同じ。
加湿 プレハブ ~19畳/木造 ~12畳(JEM1426)。JAPOC 認証マークに 18~36畳用
31畳のほかに広さが2種類ある。1つは加湿の広さ「プレハブ ~19畳/木造 ~12畳」。規格名 JEM1426 は取扱説明書の注記にしか無く、Web の仕様一覧のこの行には注記記号が無い。語も Web「プレハブ/木造」、取扱説明書「プレハブ住宅洋室/木造住宅和室」で割れる。もう1つは、商品ページの画像の中の JAPOC 認証マーク(JAPOC-0148)に書かれた「18~36畳用(適用床面積は目安です)」。算出方法は公開されておらず、パナソニック F-PX70C のマークと同じ帯。加湿空気清浄運転時の適用床面積は31畳のまま下げていない。加湿空気清浄のターボの風量も7.0で空気清浄と同じなので、風量の公表値と向きが合う。シャープ KI-TX70 は加湿時に風量が6.3へ下がり、畳数も29畳に下げて書く。ダイキン自身も同じ仕様一覧の上位機 MCK906A の注記で、加湿優先で風量が下がると「適用床面積の目安が小さくなることや加湿量が低下することがあります」と書いている。
集塵フィルター 約10年
集塵フィルター約10年。Web(仕様一覧・商品ページの注記)の前提は「日本電機工業会規格JEM1467:2015に基づく試験方法により算出。電機工業会基準はタバコを1日5本以上に設定」。取扱説明書 p.35 は「タバコを1日5本吸うご家庭で毎日使用した場合、約10年」「(タバコを1日10本吸うご家庭の場合は、約5年となります。)」。Web の「5本以上」は10本も含む書き方だが、取扱説明書は10本なら約5年と言っていて、同じ前提を指す文が1社の中で揃っていない。部品ごとにも前提が違い、ストリーマユニットの約10年は「風量自動で1日24時間運転、タバコ1日5本喫煙」、加湿フィルターの約10年は取扱説明書で「1日8時間で1年に6ヵ月使用」。同じ仕様一覧の電気代の目安の注記は「1日にタバコ10本」で、1枚の表の中で前提の本数が行ごとに違う。
仕様表の注記
前提は Web の仕様一覧と商品ページの注記にあり、「日本電機工業会規格JEM1467:2015に基づく試験方法により算出。電機工業会基準はタバコを1日5本以上に設定」。仕様表の注記に前提を置いているのは5点でこの製品だけ。取扱説明書 p.35 にも「タバコを1日5本吸うご家庭で毎日使用した場合、約10年」とあるが、Web の「5本以上」と、取扱説明書が続けて書く「10本なら約5年」は、同じ前提を指す文として揃っていない。
7.0㎥/分(加湿空気清浄時も7.0)
ターボ 7.0 / 標準 3.5 / 弱 2.2 / しずか 1.4。単位の書き方が資料ごとに違い、仕様一覧は単位の記載なし、商品ページの画像は「7.0㎥/分」、取扱説明書は「風量(m3/min)」。加湿空気清浄でもターボは7.0で下がらない。同じ7.0のパナソニック F-PX70C・シャープ KI-TX70 と、旧規格の畳数(31畳・51㎡)も揃う。CADR は公表していない。
側面・背面とも壁から30cm以上、天井面から1m以上(取扱説明書の図)
Web(商品ページ・仕様一覧)には距離の記載が無い。取扱説明書 p.12 の図で、側面・背面とも「壁から30㎝以上」、「天井面から1m以上」。理由として書かれているのは2つで、1つは「壁の汚れを避けるため」、もう1つは背面の「電源コードが無理に曲がることがないように壁からの距離をとってください。(損傷・発熱のおそれ)」。壁の種類によっては図の寸法を守っても周囲の壁が汚れる場合がある、とも書く。Amazon の箇条書きは「壁際に設置出来る」で、取扱説明書の30cmと並べると、壁際がどの距離を指すのかは読み取れない。テレビやラジオに雑音が出る場合は2m以上離すとある。
ターボ 54 / 標準 37 / 弱 27 / しずか 18 dB
ターボ 54 / 標準 37 / 弱 27 / しずか 18 dB(空気清浄・加湿空気清浄とも)。測定条件の記載は Web にも取扱説明書にも無い。Amazon の商品情報欄は「騒音レベル 50 デシベル」で、公式のどのモードの値とも一致しない(2026年9月に確認)。
実機は持たず、メーカーの公表値と販売ページの記載だけから読み解いています。
購入者レビューで挙がった指摘
本体からにおいがするという指摘。とくに加湿運転でタンクの水が切れたときに出る、繰り返し起きる、という報告が目立つ
返品に応じてもらえなかったという報告
最大風量や、センサーが反応して風量が上がったときの音が大きい。テレビの音が聞き取りにくくなるという報告もある
加湿を強めにすると給水の回数が多くなるという指摘
加湿の効き目を実感しにくいという声
12.5kgあり、動かすのが大変という指摘
購入者レビューに共通していた指摘を要約したものです。原文は載せていません。
向いている人
- 加湿と空気清浄を1台で済ませたい人
- 加湿中も最大風量を落としたくない人
- 壁から30cm以上の場所を空けられる人
向いていない人
- 本体を部屋から部屋へ動かしたい人(12.5kg)
- 壁際にぴったり寄せて置きたい人(取扱説明書は側面・背面とも30cm以上)
- 加湿まわりのにおいが気になる人(加湿運転時のにおいの指摘が繰り返し挙がっています)
③ シャープ KI-TX70(加湿付き)
シャープ
シャープ 加湿空気清浄機 KI-TX70
○ 選ぶ理由
- 旧規格の定義文と清浄時間の算出方法を、仕様ページに文で書いている5点で唯一の製品
- フィルター約10年が「能力が初期の50%になるまでの時間」だと取扱説明書で定義している
△ 購入前に確認
- 商品トップの「おすすめ畳数」がイオンの個数で決めた約16畳で、空気清浄の31畳ではない
- シャープの現行ラインアップの一覧に載っておらず、後継機は同じ風量のまま畳数を新基準の21畳に書き換えている
目安価格は変動します。最新の価格・在庫は販売先でご確認ください。
全製品の比較表へ戻る ↑畳数と清浄時間が何を数えた数字なのかを、仕様ページに文で書いている5点で唯一の製品です。 適用床面積は「30分でビル衛生管理法に定める0.15mg/m³まで清浄できる部屋の大きさ」、清浄時間は「初期濃度の12%の粉じんになるまでの時間」。この記事の突き合わせは、ほとんどこの2つの文を物差しにしています。
その文は、JEMA が「改定前の規格」として示す定義と同じ内容です。版の記載は無く、2026年9月17日の時点で書き換えられていません。KI-TX70 は、シャープの現行ラインアップの一覧にもう載っていません。 2世代後の KI-WX70 は、風量・運転音・加湿量・清浄時間が同じまま、畳数を「~21畳(34m²)(~31畳(51m²))」と新旧併記に書き換えました。規格の版だけで31が21になる、とシャープ自身の数字で言える組み合わせです。
いちばん気をつけたいのは**「おすすめ畳数」**です。商品トップの「主な仕様」でこの語が付いているのは約16畳(約26m²)。定義は「中」運転時に部屋中央でイオンが50,000個/cm³測定できる広さで、空気清浄の31畳ではありません。加湿空気清浄では31畳を29畳に下げて書き、取扱説明書では同じ列に加湿の広さ(21畳/12.5畳)を置くので、1台の広さの数字は資料をまたいで5つになります。
フィルターの交換目安は約10年。仕様ページには前提が無く、前提は特長ページの注記(1日にタバコ5本)にあります。取扱説明書はさらに、その年数を「集じん / 脱臭能力が初期の 50%になるまでの時間」と定義しています。 これを書いているのは5点でこの製品だけでした。
設置の距離も取扱説明書にあり、図の中に「60cm以上」「3cm以上」の数字があります。どの方向かは本文から読み取れないので、ここでは書きません。本文は、壁に3cmまで近づけても集じん能力は変わらないが、周辺の壁や床が汚れるおそれがあるのでできるだけ離して、という内容です。その取扱説明書は会員登録制のサイトで配布されていて、購入前に読める商品ページ・仕様ページ・特長ページのどこにも距離は書かれていません。
目安価格は5万円前後。約12kgで、ダイキンに次いで重い。購入者からは、水タンクが小さく給水が多いこと、吹き出す風が冷たいことが、それぞれ複数挙がっています。後者はシャープ自身が仕様ページで「加湿フィルターで水が気化する時に吸い込んだ空気の熱が奪われるため、吹き出す風の温度は室温より低くなります」と書いている挙動です。
メーカー表記の読み解きを詳しく読む
~31畳(51m²)(加湿空気清浄時 ~29畳(48m²))
仕様ページの注記は「日本電機工業会規格(JEM1467)にて規定されている項目で、自然換気回数1(1回/時間)の条件において、粉じん濃度1.25mg/m³の空気の汚れを30分でビル衛生管理法に定める0.15mg/m³まで清浄できる部屋の大きさを基準として定めている」。版の記載は無いが、JEMA が「改定前の規格」として示す定義と同じ内容(JEMA のFAQは濃度の単位を μg/m3 と書き、法令の基準値と単位が合うのはシャープの mg のほう)で、2026年9月17日の時点で書き換えられていない。旧定義の文そのものを仕様ページに載せているのは5点でこの製品だけ。2世代後の KI-WX70 の仕様ページは、風量・運転音・加湿量・清浄時間が同じまま「~21畳(34m²)(~31畳(51m²))」と新旧併記に書き換わり、注記も「JEM1467:2026 (( )内はJEM1467:2015)」になった。規格の版が変わっただけで31が21になる、とシャープ自身の数字で言える。KI-TX70 はシャープの現行ラインアップの一覧(2026年9月取得)には載っていない。加湿空気清浄運転では31畳を29畳(48m²)に下げて書き、強の風量も7.0→6.3m³/分に下がっているので向きは合う(面積は0.94倍・風量は0.90倍で、比例して下げたとまでは言えない)。
プラズマクラスター適用床面積 約16畳(約26m²)=商品トップの「おすすめ畳数」。加湿 プレハブ洋室 ~21畳(35m²)/木造和室 ~12.5畳(21m²)(JEM1426)
空気清浄の31畳・29畳のほかに、広さが2種類ある。いちばん読み違えやすいのは約16畳(約26m²)で、仕様ページでは「プラズマクラスター適用床面積(目安)」、定義は「商品を壁際に置いて、「中」運転時に部屋中央(床上1.2m)で50,000個/cm³のイオンが測定できる床面積の広さ」。ところが商品トップの「主な仕様」では、同じ値の行見出しが「おすすめ畳数(プラズマクラスター適用床面積(目安))」になっている。「おすすめ」の語が付いているのはイオンの個数が測れる広さのほうで、ホコリを30分で清浄できる広さ(31畳)ではない。後継の KI-WX70 の商品トップは、この「おすすめ畳数」の行を持たない。もう1つは加湿の広さ「プレハブ洋室 ~21畳(35m²)/ 木造和室 ~12.5畳(21m²)」(JEM1426)。取扱説明書 p.34 の仕様表は、加湿空気清浄の列の「適用床面積」にこの加湿の広さを置き、Web にある29畳を持たない。同じ「加湿空気清浄の適用床面積」が、Web では29畳、取扱説明書では21畳/12.5畳を指す。
静電HEPAフィルター・ダブル脱臭フィルターとも 約10年
仕様ページには「交換目安:約10年」とあるだけで前提が無く、同じ頁の注意書きに「タバコや焼肉など、強いニオイがある時にお使いになると、数週間から数ヵ月でフィルターからニオイが発生し、フィルター交換が必要になる場合があります」が並ぶ。前提は特長ページの注記にあり、「日本電機工業会規格(JEM1467)に基づく試験方法により算出。1日にタバコ5本吸った場合の目安」。取扱説明書 p.27 はさらに踏み込んで、「1 日にタバコの煙 5 本相当の粉じん / 臭気を吸った場合、集じん / 脱臭能力が初期の 50%になるまでの時間を目安としています」「1 日にタバコの煙 10 本相当を吸った場合は約 5 年が目安です」と書く。年数が何の時間なのかを定義しているのは5点でこの製品だけで、約10年は能力が無くなるまでではなく、初期の半分になるまでの時間ということになる。比較表の「前提のWebでの記載場所」は Web で読める特長ページの注記としたが、取扱説明書にも同じ前提がある。
特長ページの注記
仕様ページは「交換目安:約10年」だけで前提が無い。前提の「1日にタバコ5本吸った場合の目安」は特長ページの注記にあり、比較表はこちらを入れた。取扱説明書 p.27 にも前提があり、さらに年数を「集じん / 脱臭能力が初期の 50%になるまでの時間」と定義している。ただし取扱説明書は会員登録制のサイトで配布されていて、購入前に Web で前提を読めるのは特長ページだけ。
7.0 m³/分(加湿空気清浄時 6.3)
空気清浄 強 7.0 / 中 4.7 / 静音 1.5 m³/分、加湿空気清浄 強 6.3 / 中 4.7 / 静音 1.5。加湿空気清浄に切り替えると強の風量が1割下がり、適用床面積も31畳→29畳、清浄時間も9分→10分と書き換えている。同じ加湿付きのダイキン MCK706A はターボの風量が加湿時も7.0で、畳数も清浄時間も変えない。書き方の癖ではなく、それぞれの風量の公表値と向きが合っている。仕様ページは「KI-TX70の仕様欄の数値は風向きが初期位置の場合の数値です」と注記する。CADR は公表していない。
図の中に「60cm以上」「3cm以上」。壁に3cmまで近づけても集じん能力は変わらないが、壁や床が汚れるおそれ(取扱説明書)
Web(仕様ページ・商品トップ・特長ページ)には距離の記載が無く、取扱説明書 p.9「設置について」にある。図の中に「60cm以上」「3cm以上」の数字があるが、どの方向の距離かは本文から読み取れないので、ここでは方向を書かない。本文は「壁に 3cm まで近づけた状態で使用しても、集じん能力は変わりませんが、周辺の壁や床が汚れるおそれがありますので、できるだけ離してください」。能力には影響しないと書いたうえで、離す理由を壁と床の汚れに置いている。取扱説明書は会員登録制のサイトで配布されていて、買う前に読める場所には距離が書かれていない。購入者からは、背面から吸い込むので置き場所が限られるという指摘が出ている。
空気清浄 強 51 / 中 45 / 静音 20 dB(加湿空気清浄 48 / 45 / 21)
空気清浄 強 51 / 中 45 / 静音 20 dB、加湿空気清浄 強 48 / 中 45 / 静音 21 dB。加湿空気清浄では強の風量を 7.0→6.3m³/分に下げて書いていて、強の運転音も 51→48dB と別の値になっている。測定条件は仕様ページにも、取扱説明書 p.34 の仕様表と注記にも無い。
実機は持たず、メーカーの公表値と販売ページの記載だけから読み解いています。
購入者レビューで挙がった指摘
水タンクが小さく、1日に何度も給水が要るという指摘
吹き出す風が冷たく、暖房中の部屋が冷えると感じるという指摘
おやすみモード以外では音が大きい、風切り音が気になる運転モードがあるという指摘
本体が思ったより大きく、存在感があるという指摘
背面から吸い込むので、置き場所が限られるという指摘
センサーの反応が鈍いという指摘
スマホアプリとの接続が不安定なことがあるという指摘
使い捨ての加湿プレフィルターの交換が手間だという指摘
購入者レビューに共通していた指摘を要約したものです。原文は載せていません。
向いている人
- 加湿と空気清浄を1台で済ませたい人
- 畳数が何を数えた数字かを、定義の文まで確かめてから選びたい人
- フィルターの交換目安が何の時間なのかを知っておきたい人
向いていない人
- 給水の回数を減らしたい人(タンクが小さいという指摘が複数あります)
- 暖房中の部屋で吹き出す風の冷たさが気になる人(メーカー自身が室温より低くなると書いています)
- 「おすすめ畳数」だけを見て部屋の広さに合わせたい人
④ ブルーエア Blue Max 3250i(単機能)
ブルーエア
ブルーエア 空気清浄機 Blue Max 3250i
○ 選ぶ理由
- AHAM の CADR と、そこから出した推奨フロア面積を公表していて、計算で再現できる
- 運転音の測定規格(GB/T18801)を書いている5点で唯一の製品(取扱説明書)
△ 購入前に確認
- 同じ1台に22畳(JEM1467)と12畳(AHAM)があり、取扱説明書には12畳側しか載っていない
- フィルターの目安が商品ページは最大約9カ月、取扱説明書は約6〜9カ月と割れている
目安価格は変動します。最新の価格・在庫は販売先でご確認ください。
全製品の比較表へ戻る ↑同じ1台に、日本の規格の広さと米国の規格の広さを両方書いている製品です。 適用床面積(JEMA)~37m²(22畳)と、推奨フロア面積(AHAM)~20m²(12畳)。基準2で見たとおり、取扱説明書の仕様表には20m²のほうだけが載り、公表の CADR から計算で再現できるのも20m²のほうでした。
CADR の書き方にも読み解きが要ります。商品ページは「タバコ煙 141 / ホコリ 141 / 花粉 141」で、値に単位がありません。 単位の cfm(立方フィート毎分)が出てくるのは、注記の最高値の説明と取扱説明書だけ。141cfm は毎時約240m³で、パナソニックが JEMA の一覧に載せる378m³/h より小さく見えますが、AHAM と JEM1467 は試験の粒子も部屋も違うので、この2つを同じ列の大小では比べられません。
風量は「1.0~4.8 m³/分」と幅だけで、どのスピードの値かは商品ページにも取扱説明書にも書かれていません。上端の4.8m³/分は、国内3社の7.0の約7割です。
フィルターは5点で唯一、年ではなく月で書きます。 商品ページは「最大約9カ月ごと」で、前提は「24時間使用の場合の目安」。取扱説明書は前提を書かずに約6〜9カ月。基準3で見たとおり、同じ交換用フィルターの兄弟機は同じ注記で約6カ月ごとです。
設置の距離を安全上の注意として書いているのも、5点でこの製品だけです。取扱説明書の「安全上のご注意」に「壁などから10cm以上離して設置する。空気の流れが悪くなり、発熱や発火の原因になります」。床置き専用で、壁にかけたり棚に置いたりはできない、とも書いています。運転音の測定規格(GB/T18801)を書いているのも、5点で取扱説明書のこの製品だけでした。
目安価格は2万円前後。なお、この商品の購入者レビューは、センサーの有無や広さの違う兄弟機と1つの一覧にまとまっていて、型番ごとに分けられませんでした。ここではシリーズに共通しても成り立つ指摘だけを拾っています。 最大スピードの音の大きさと、センサーが反応しない・ニオイに反応しないという指摘が複数ありました。商品ページは「ホコリセンサー搭載、ニオイセンサーは非搭載」と書いているので、後者は仕様どおりの挙動です。
メーカー表記の読み解きを詳しく読む
~37m²(22畳)(JEMA)
商品ページの「適用床面積(JEMA)~37m²(22畳)」、注記は「日本電機工業会 JEM1467 規格に基づく数値」で、版の記載が無い。取扱説明書の仕様表にはこの広さが載っておらず、載っているのは AHAM の推奨フロア面積20m²だけ。Amazon のタイトルとバリエーション名は22畳を使う。資料によって、主に置かれる広さが入れ替わる製品。公表の CADR 141cfm(毎時約240m³)を、旧定義の文(30分で初期濃度の12%まで・自然換気1回/時)と天井2.4mで組んだ式に当てると約31m²で、37m²にはならない。37m²は、最大風量4.8m³/分がすべて清浄な空気だったと置いたときの値とほぼ同じになる。ただし JEM1467 の試験は AHAM とは試験粒子も部屋も違うので、37m²がどう算出されたかはここから決められない。書けるのは「同じ1台の2つの広さのうち、公表の CADR から計算で出るのは推奨フロア面積のほう」までで、JEM1467 の CADR は公表されていない。
推奨フロア面積(AHAM)~20m²(12畳)。取扱説明書の仕様表に載る広さはこちらだけ
「推奨フロア面積(AHAM)~20m²(12畳)」、商品ページの注記は「CADR 値から算出された推奨値」、取扱説明書は「ANSI/AHAM AC-1-2020に基づき算出」。ブルーエアの CADR 解説ページは「推奨フロア面積 = 煙 CADR 値 x 1.55」と書くが、式に単位が無い。141×1.55=218.55 は平方フィートで、m²に直すと約20.3。m²のまま読むと218m²になってしまう。同じ解説ページは、推奨フロア面積を示しているメーカーなら「適用床面積」ではなく「推奨フロア面積」を参考に選ぶことをすすめ、適用床面積は1/3〜1/2程度にみておくのがおすすめだとも書く。それでも自社の商品ページとタイトルは22畳を主にしている。推奨フロア面積の説明に並ぶ「1時間に1回の自然換気」「煙粒子の80%までの減少率」「1時間あたり4.8回」は、2026年に改正された JEM1467 の新しい定義と同じ数字で、公表の CADR を新定義の式(天井2.5m)に当てても約20m²になる。一方で同じ解説ページの JEM1467 の説明は、30分で清浄する旧定義のままで改正に触れていない。
メインフィルター 最大約9カ月(取扱説明書は約6〜9カ月)
商品ページは「最大約9カ月ごとのフィルター交換」、注記は「24時間使用の場合の目安。使用環境により異なります」。5点で唯一、年ではなく月で書き、前提がタバコの本数ではなく運転時間になっている。取扱説明書 p.10 は前提を書かずに「使用開始から約6カ月~9カ月の間に交換することを推奨します」と幅で書く。同じ交換用フィルターを使う兄弟機 Blue Max 3250 の商品ページは、同じ注記のまま「約6カ月ごと」。公表の範囲で2機種の違いはセンサー・ステータスランプ・スピードの段数で、フィルターの目安が1.5倍違う理由は書かれていない。布のプレフィルターは交換ではなく、掃除機で手入れするか洗濯機で洗う部品。
商品ページの注記
前提は商品ページの注記「24時間使用の場合の目安。使用環境により異なります」。5点で唯一、前提がタバコの本数ではなく運転時間になっている。取扱説明書 p.10 は前提を書かずに約6〜9カ月と幅で書くので、前提を読めるのは商品ページのほう。
4.8 m³/分(「風量 1.0~4.8 m³/分」の上端)
「風量 1.0~4.8 m³/分」と幅だけで、どのスピードの値かは商品ページにも取扱説明書にも無い。国内3社の7.0と比べると上端で約7割。CADR は商品ページで「タバコ煙 141 / ホコリ 141 / 花粉 141」と値に単位が無く、単位(cfm)が出てくるのは注記の最高値の説明と取扱説明書だけ。141cfm は毎時約240m³で、最大風量4.8m³/分(毎時288m³)の約8割。風量をどの状態で測ったかは書かれていない。
壁などから10cm以上(取扱説明書の安全上のご注意)
距離は取扱説明書 p.3 の「安全上のご注意」にあり、「壁などから10cm以上離して設置する。空気の流れが悪くなり、発熱や発火の原因になります。」。5点で唯一、距離の理由を発熱・発火という安全の注意として書いている。同じ頁に「本商品は床置き専用です。壁にかけたり、棚に置いたりはできません」。商品ページには距離の記載が無く、360°全方位から吸い込むことだけを書く。パナソニックの2cmが効率、ダイキンの30cmが壁の汚れと電源コードを理由にしているのと、同じ列に並べても数字の意味が違う。
18-46 dB(A)(18はナイトモード)
18-46 dB(A)(18 はナイトモード)。どのスピードで何 dB かは公表されていない。測定の規格(GB/T18801 に基づく運転音)を書いているのは、5点でこの製品の取扱説明書だけで、ストアの商品ページと Amazon は数字だけ。
実機は持たず、メーカーの公表値と販売ページの記載だけから読み解いています。
購入者レビューで挙がった指摘
最大スピードの音が大きいという指摘
センサーが反応しない、ニオイに反応しない、個体差があるという指摘
本体が思ったより大きく、取っ手が無いので動かしにくいという指摘
配送や返品の対応に不満があったという報告
自動運転で最大まで上がらないという指摘
夜間に表示のLEDがまぶしいという指摘
風量が大きいときに風が寒く感じるという指摘
布のプレフィルターが、ペットの爪とぎの対象になりそうだという声
購入者レビューに共通していた指摘を要約したものです。原文は載せていません。
向いている人
- 推奨フロア面積(12畳)を部屋の広さに当てて選びたい人
- 床に置いて使う前提で、軽い本体が欲しい人
- 交換フィルターの費用を月単位で見込んでおける人
向いていない人
- 22畳の数字で広い部屋に合わせたい人(取扱説明書に載る広さは約12畳相当の20m²)
- 棚や台の上に置きたい人(床置き専用と書かれています)
- ニオイに反応する自動運転を期待する人(ニオイセンサーは非搭載)
⑤ Levoit Core 300S(単機能)
Levoit
Levoit 空気清浄機 Core 300S
○ 選ぶ理由
- 5点で最も小さく(22×22×36cm)、目安価格も最も低い
- CADR の値(260m³/h)を商品ページに書いていて、同じページの33㎡と計算で噛み合う
△ 購入前に確認
- 公式の商品ページ(20畳・3.5kg)と公式の取扱説明書(34畳・2.7kg)で値が割れている
- 商品ページの適用面積に規格名が無い
目安価格は変動します。最新の価格・在庫は販売先でご確認ください。
全製品の比較表へ戻る ↑5点で最も小さく(22×22×36cm)、目安価格も5点で最も低い製品です。 目安価格は1万8千円前後。
そのかわり、公式の資料どうしで数字が揃っていません。 VeSync 公式の商品ページと、そのページからダウンロードできる公式の取扱説明書を並べます。
| 商品ページ | 取扱説明書 | |
|---|---|---|
| 広さ | 適用面積 20畳(33㎡)、規格名なし | 適用床面積(目安)34畳(55㎡)、「III」運転時・JEM1467 |
| 清浄時間 | 8畳/13分(CADR値:260m³/h) | 8.5畳を15分(「強」運転時) |
| 風量 | 記載なし | 4.38m³/分 |
| 重さ | 本体重量 3.5kg | 質量 2.7kg |
| 運転音 | 24dB~56dB | 24/35/43/56 dB |
Amazon の商品説明は、運転音が22dB~48dBでどちらとも違い、本体重量は取扱説明書と同じ2.7kg。どれが現行品の値かは、公表からは決められません。 この記事は VeSync 公式の商品ページの値を先に置き、残りを併記しています。
突き合わせると、噛み合っているのは商品ページ側の数字でした。33㎡は同じページの CADR 260m³/h から改正前の定義の式で出る約33.4㎡と合い、取扱説明書の「8.5畳を15分」も同じ CADR から出ます。取扱説明書の風量4.38m³/分も毎時262.8m³で、CADR 260m³/h とほぼ同じ値です。大きく外れるのは取扱説明書の34畳(55㎡)で、それが運転モードと規格名まで条件を書いている数字です。 商品ページの「8畳/13分」にも、清浄時間の節で見た1分弱のずれがあります。
フィルターは「2年毎」(取扱説明書)と「6〜12か月の周期での交換をお勧め」(商品ページのFAQ。Core 300S を含む8機種にまとめた回答)の2つで、どちらにも前提がありません。 設置は、本器の周囲38cm(15in)以内に何も置かない、と方向を分けずに書いています。本体は5点で最も小さいのに、この距離を左右に取ると、置き場所に要る幅は22+38+38で約1mになります。
購入者からは、センサーがニオイや目に見えるホコリに反応しない、反応する範囲が狭いという指摘が繰り返し挙がっていました。レビュー一覧は兄弟機と共有されているので、ブルーエアと同じく、シリーズに共通しても成り立つ指摘だけを拾っています。
メーカー表記の読み解きを詳しく読む
20畳(33㎡)(商品ページ)/34畳(55㎡)(取扱説明書)
VeSync 公式の商品ページは「適用面積 20畳(33㎡)」で、注記も規格名も無い。同じページからダウンロードできる公式の取扱説明書(機種 LAP-C301S-WJP)p.22 は「適用床面積(目安)34畳(55㎡)」、注記は「適用床面積は「III」で運転したときの面積です。「日本電機工業会規格(JEM1467)」によるものです」。公式の2資料で1.7倍割れていて、どちらが現行品に合うかは公表からは決められない。この記事は商品ページの値を先に置いた。Amazon の商品ページも20畳(33㎡)。突き合わせると、商品ページの33㎡は同じページの CADR 260m³/h を旧定義の文(30分で初期濃度の12%まで・自然換気1回/時)と天井2.4mで組んだ式に当てた約33.4㎡と合う。取扱説明書の55㎡は、同じ表の風量4.38m³/分がすべて清浄な空気だったと置いても、同じ式で約34㎡までしか出ない。運転モードと規格名という条件を書いているのは合わないほうの数字、という並びになっている。語も商品ページ「適用面積」、取扱説明書「適用床面積(目安)」、Amazon の色欄「対応面積」と割れる。
記載なし
同じ資料の中に、別の物差しで数えた2つ目の広さは書かれていない。そのかわり、同じ物差しのはずの広さが資料をまたいで割れる(商品ページ20畳、取扱説明書34畳)。販売ページ(Amazon)の箇条書きは「適用面積が6畳-20畳まで」と下限を付けていて、下限まで書くのは5点でここだけだが、メーカーの公式資料には下限の記載が無い。
2年毎(取扱説明書)/6〜12か月の交換を推奨(商品ページのFAQ)
数字が2つあり、どちらにも前提が無い。商品ページのFAQは「フィルターの寿命は概ね2年とされていますが、より良い性能を持続的に体感していただくために、6〜12か月の周期でのフィルター交換をお勧めしております」で、この回答は Core 300S を含む8機種にまとめて付いている。取扱説明書 p.16 は「フィルターは2年毎に交換してください」だけで、6〜12か月を書かない。タバコの本数も運転時間も書かれていないので、ダイキン・シャープ・パナソニックの年数(タバコ1日5本)とも、ブルーエアの月数(24時間使用)とも同じ土俵に置けない。
記載なし
前提は Web にも取扱説明書にも無い。商品ページの FAQ「フィルターの寿命は概ね2年…6〜12か月の周期でのフィルター交換をお勧め」も、取扱説明書 p.16「フィルターは2年毎に交換してください」も、タバコの本数や運転時間を書いていない。
4.38m³/分(取扱説明書。商品ページは記載なし)
商品ページには風量の行が無い。取扱説明書は「風量(㎡/分)」という面積の単位の行見出しに「4.38m³/分」の値を入れている。4.38m³/分は毎時262.8m³で、商品ページの CADR 260m³/h とほぼ同じ値。風量と CADR をそれぞれどう測ったかは書かれていないので、この一致が何を意味するかは決められない。CADR のほうも、どの規格の、どの粒子に対する値かの記載が無い。
周囲38cm(15in)以内に何も置かない(取扱説明書)
取扱説明書 p.4「本器の周囲38 cm(15 in)以内に何も置かないようにしてください。例えばカーテンなど、空気の通り道を塞ぐようなものから離してください」。5点で唯一インチを併記し、方向を分けずに周囲一律で書く。理由は空気の通り道。本体は22×22×36cmと5点で最も小さいが、この距離を左右に取ると、置き場所に要る幅は22+38+38で約1mになる。商品ページには距離の記載が無い。
24dB~56dB(商品ページ・取扱説明書)/22dB~48dB(Amazon の商品説明)
VeSync 公式の商品ページは「24dB~56dB」、取扱説明書はモード別に おやすみ 24 / I 35 / II 43 / III 56 dB で、上下の値は一致する。Amazon の商品説明は「22dB~48dB」で、上限が公式より8dB低い。どの資料にも測定条件の記載は無い。
実機は持たず、メーカーの公表値と販売ページの記載だけから読み解いています。
購入者レビューで挙がった指摘
センサーが故障したという報告
センサーがニオイや目に見えるホコリに反応しない、反応する範囲が狭いという指摘
強運転の音が大きいという指摘
スマホアプリとの接続が途切れる、再接続がうまくいかないという指摘
保証の延長登録の方法が分かりにくい、サポートの対応で困ったという報告
加湿器を使うとその水分にセンサーが反応し、冬に使いにくいという指摘
自動運転で強まで上がらないという指摘
白い本体が黄ばんできたという報告
購入者レビューに共通していた指摘を要約したものです。原文は載せていません。
向いている人
- 寝室や書斎など、小さめの部屋に置きたい人
- 費用を抑えて1台目を試したい人
- CADR の値から部屋の広さを自分で見積もりたい人
向いていない人
- 畳数を1つの数字に決めてから選びたい人(公式の2資料で割れています)
- フィルターを年単位で替えずに済ませたい人
- 加湿器と同じ部屋で自動運転を使いたい人(加湿の水分にセンサーが反応したという報告が出ています)
レビューで多かった不満と、その対処
5製品を横断して共通していた指摘が5つあります。どれも、公表資料が数字を持っていないか、メーカー自身が書いている挙動でした。
1. 強い運転の音が大きい(最大風量に限った指摘は4製品)
ダイキン(テレビの音が聞き取りにくくなる)、パナソニック(強と中の差が大きい)、ブルーエア(最大スピード)、Levoit(強運転)の4点は、最大風量や強運転の音を挙げています。シャープで挙がったのは、おやすみモードのほかの運転で音が気になるという、段を限らない指摘でした。運転音への不満そのものは、5点すべてに出ています。
公表の運転音は、いちばん大きい段で46〜56dB、いちばん小さい段で18〜24dB。ただし測定の条件を書いているのは、ブルーエアの取扱説明書の「GB/T18801 に基づく運転音」だけで、ほかの4点は数字だけです。距離も位置も分からないので、1dB単位の差で順位を付ける読み方はできません。Levoit は公式の24〜56dBに対して、Amazon の商品説明が22〜48dBと、同じ製品で上限が8dB割れています。
対処:最大風量は短時間だけ使う前提で、ふだん使う真ん中の段の数字を見る。 ダイキンの標準37dB、パナソニックの中33dB、シャープの中45dBと、真ん中の段は社によって開きがあります。ブルーエアはスピードごとの値を公表しておらず、Levoit は商品ページでは幅だけで、段ごとの値は取扱説明書にあります。この12dBの開きは、同じ社の表の中の割り算で見当が付きます。最大の段は3社とも7.0m³/分で同じなのに、真ん中の段はパナソニック2.6・ダイキン3.5・シャープ4.7m³/分で、最大の37%・50%・67%と割れています(真ん中の段を同じ社の風量で読み直した記事)。
2. 自動運転で最大まで上がらない(3製品で報告)
パナソニック(センサーが汚れを検知しても強にならない)、ブルーエア、Levoit。3点とも単機能の製品です。この記事で書き写した仕様表には、自動運転がどの段まで風量を上げるかの行がありません。
対処:自動運転に任せきりにしない。 風量を上げたい場面では、手動で最大にする前提で使うほうが確実です。
3. センサーが反応しない(3製品で報告)
Levoit(ニオイや目に見えるホコリに反応しない、反応する範囲が狭い)、ブルーエア(ニオイに反応しない、個体差がある)、シャープ(反応が鈍い)。逆にダイキンでは、センサーが反応して風量が上がったときの音が気になる、という向きの指摘でした。
公表側を見ると、ブルーエアは商品ページで「ホコリセンサー搭載、ニオイセンサーは非搭載」と書いています。ニオイに反応しないという指摘は、仕様どおりの挙動です。 Levoit では、加湿器の水分にセンサーが反応して冬に使いにくいという報告もありました。
対処:センサーの種類を仕様表で先に確かめる。 シャープは仕様表に「ホコリ / ニオイ / 湿度 / 温度 / 照度」と5種類を並べています。
4. 加湿まわりの給水とにおい(加湿付きの2製品)
シャープでは水タンクが小さく1日に何度も給水が要るという指摘が複数、ダイキンでは加湿運転でタンクの水が切れたときなどに、においがするという指摘が繰り返し出ています。
給水の間隔は、公表値2つで見当が付きます。タンク容量 ÷ 最大加湿量 で、シャープは約3.2L ÷ 750mL/h = 約4.3時間、ダイキンは約3.4L ÷ 700mL/h = 約4.9時間(上から給水する場合。タンクを外して給水する場合は2.5Lなので約3.6時間)。どちらの加湿量も室温20℃・湿度30%での値なので、最大の加湿が続いたときの計算上の目安です。段を下げたときの間隔を出せるのは、加湿量を段ごとに公表しているシャープだけで、中(600mL/h)なら約5.3時間、静音(210mL/h)なら約15.2時間になります(加湿の広さを加湿量で割り直した記事)。
対処:加湿を使わない時期は、タンクの水を抜いておく。 2社とも、加湿を使っていなくてもタンクに水があるとわずかに加湿すると書いています(ダイキン「加湿運転を「切」で水タンクに水が入っている場合は、水タンクの水が減りわずかに加湿します」、シャープ「空気清浄運転時も水は減り、若干加湿します」)。
5. 吹き出す風が寒い(3製品で報告)
シャープ(暖房中の部屋が冷える)で複数挙がり、パナソニックとブルーエアでも同じ向きの指摘が出ています。シャープは仕様ページで、加湿フィルターで水が気化するときに熱が奪われるので、吹き出す風は室温より低くなると書いています。
対処:人に直接風が当たらない向きと場所に置く。 ただし上で見たとおり、壁との距離の指示は製品ごとに違うので、向きを変える前に取扱説明書の設置の頁を確かめてください。
状況別のおすすめ
| こういう人 | 候補 | 理由 |
|---|---|---|
| 新しい規格の畳数で部屋に合わせたい | ① F-PX70C | 新基準の19畳を書いているのは5点でこの1点だけ |
| 壁際や家具のすき間に置きたい | ① F-PX70C | 幅125mm、左右と後方は約2cm以上 |
| 加湿も1台で済ませ、加湿中も風量を落としたくない | ② MCK706A | 加湿空気清浄でもターボ7.0m³/分・31畳のまま |
| 畳数やフィルター年数が何を数えた数字かを、定義まで確かめたい | ③ KI-TX70 | 改正前の定義と清浄時間の算出方法を文で書き、フィルター約10年を「能力が初期の50%になるまで」と定義 |
| 米国規格の CADR と推奨フロア面積で選びたい | ④ Blue Max 3250i | 推奨フロア面積20m²(12畳)が公表の CADR から再現できる |
| 本体の大きさと費用を抑えたい | ⑤ Core 300S | 5点で最も小さく、目安価格も最も低い。ただし周囲38cmを空ける指示 |
| フィルターを長く替えずに使いたい | ② MCK706A または ③ KI-TX70 | 約10年。ただし前提はタバコ1日5本で、シャープは能力が初期の50%になるまでの時間 |
| 畳数を1つの数字に決めてから選びたい | 該当なし | 新旧の版・別の物差し・資料の違いのどれかで、5点とも広さを2つ以上持つ |
パナソニック 空気清浄機 F-PX70C
ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK706A
シャープ 加湿空気清浄機 KI-TX70
ブルーエア 空気清浄機 Blue Max 3250i
Levoit 空気清浄機 Core 300S
買ったあと、最初にやること
- 取扱説明書の設置の頁を開いて、壁との距離を取る — 5点とも距離の数字は取扱説明書にあります。2cm(パナソニック・効率)、10cm(ブルーエア・発熱や発火)、30cm(ダイキン・壁の汚れと電源コード)、38cm(Levoit・周囲一律)と、数字も理由も違います
- フィルターの交換目安を、自分の使い方に置き直す — 年数の前提は「1日にタバコ5本」「24時間使用」「記載なし」に割れています。前提より汚れの多い使い方なら早まり、シャープの約10年は能力が初期の半分になるまでの時間です。使い始めた日を控えておくと、交換ランプが点いたときに前提と比べられます
- 自動運転の上がり方を1回見ておく — 自動運転で最大まで上がらないという指摘が3製品で出ています。最大にしたい場面を決めておくと、任せきりにせずに済みます
- 加湿付きなら、給水の間隔を計算しておく — タンク容量 ÷ 最大加湿量で、シャープ約4.3時間、ダイキン約4.9時間(上から給水)。使わない時期はタンクの水を抜く
- 販売ページの仕様欄と、公式の値を突き合わせる — ダイキンの Amazon の商品情報欄は床面積41平方メートル・騒音レベル50デシベルで、公式の51m2・54/37/27/18dB と合いません。Levoit は Amazon の商品説明の運転音22〜48dBが、公式の24〜56dBと割れています。部屋の広さに当てる数字は、公式の資料から取ってください
- 部屋の広さを m² で控える — 5社が併記する畳と m² の組を割ると、1畳あたり1.62〜1.68m²ほどで、丸め方も含めて社ごとにわずかに違います。新基準の値(パナソニックの31m²)と旧基準の値(51m²)のどちらと比べているのかを、m² で持っておくと取り違えません。天井が高い部屋なら天井高も控えておきます。畳数の定義を式に戻すと決まっているのは部屋の容積で、旧基準の説明は天井2.4m、JEMA の一覧の新基準は2.5mで割った数字です。天井が2.4mから3.0mになると、同じ容積に当たる床面積は2割減ります。天井高を書いているのはパナソニック・ブルーエア・JEMA の一覧だけで、容積への戻し方は畳数を天井高と部屋の容積から読み直した記事に途中式つきで置いています
空気清浄機を選ぶとき、いちばん見られているのは畳数だと思います。ただ今回5製品を並べてみて、その畳数は、版と物差しを確かめないと大小を比べられない数字でした。 同じ機械でも規格の改正で31が19になり、1台の中にイオンの広さや米国規格の広さが並び、フィルターの年数は改正前の試験の前提を引き継いでいる。部屋に当てる前に、その数字が何を数えたものかを1行だけ確かめると、候補の並びが変わります。
よくある質問
- 新基準と旧基準で、同じ空気清浄機の畳数が違うのはなぜですか?
数え方が変わったためです。改正前の基準は、30分で空気の汚れを初期の12%まで下げられる部屋の広さでした。2026年3月に改正された基準は、運転しないときに比べて汚れを80%減らした状態を保てる部屋の広さで、試験に使う粒子もタバコ煙から塩化カリウムの粒子に変わっています。
パナソニック F-PX70C は、同じ1台を新基準19畳、旧基準31畳と併記しています。機械が変わったのではなく、物差しが変わったので数字が変わりました。なお旧基準で同じ31畳でも、シャープの後継機は新基準で21畳になっていて、新旧の比はメーカーをまたいで揃いません。
- 畳数の大きい機種ほど、広い部屋に向いているのですか?
同じ版の規格で数えた数字どうしでなければ、大小では比べられません。今回の5製品は、新旧を併記、仕様一覧に2015年版と書くが畳数の行には付けない、版の記載なし(2点)、商品ページに規格名なし、と畳数の書き方が割れていました。
さらに、1台の中に別の物差しの広さがあることも多くあります。シャープ KI-TX70 は「おすすめ畳数」として約16畳を示していますが、これはイオンの個数が測れる広さで、空気清浄の31畳とは別の数字です。ブルーエアは22畳と、米国規格の推奨フロア面積12畳を両方書いています。どの数字を部屋に当てるかを先に決めてください。
- フィルター交換目安の約10年は、10年間同じ性能ということですか?
そうは書かれていません。ダイキン・シャープ・パナソニックの交換目安は、どれも1日にタバコ5本相当の汚れを吸った場合の目安です。シャープの取扱説明書はさらに、集じん・脱臭の能力が初期の50%になるまでの時間だと定義しています。
同じ前提でもパナソニックは約3.5年で、差はフィルターの側にあると読めます。ブルーエアは24時間使用で最大約9カ月、Levoit は前提の記載がありません。前提の違う年数を横に並べても比べられないので、自分の使い方が前提より重いか軽いかで読み替えてください。
- 8畳の清浄時間が短い機種を選べばいいですか?
清浄時間は、畳数とほとんど同じ情報です。改正前の基準の定義から計算すると、31畳の機種は8畳で約9分、22畳の機種は約13分になり、パナソニックの仕様表の値を除いて公表値と合いました。畳数と清浄時間を見比べても、同じものを2回見ていることになります。
同じ商品ページで約9分と約10分に割れている製品もあり、前者は旧基準の畳数から、後者は認証で測られた清浄空気の量から計算すると出る値でした。分の差で順位を付けるより、どの数字から出た分数かを見るほうが確かです。