BUYING GUIDE / 5 PRODUCTS
電気ケトル 5製品比較【電気ケトル比較】0.8L 5製品|「カップ1杯60秒」はどこまでの時間か
この記事で分かること
公表値を読み解いて、選ぶ基準を整理。
0.8Lの電気ケトル5製品を、沸騰時間が沸騰までか自動オフまでかで比較。速さと重さを公表値で確かめてから選びたい人に向けて、同じ60秒の中身の違い、満水時間と消費電力の関係、電源プレートを含む重さと最小水量を公表値から読み解いた。
FIND YOUR FIT
あなたが重視するのは?
用途から気になる候補へ。対応条件と注意点は、各製品の解説で確認してください。掲載順は順位ではありません。
- 01カップ1杯を、切れるまで含めて約60秒で沸かしたい人タイガー魔法瓶 電気ケトル QUICK&SAFE+ PCM-N080
- 02タイガー PCM-N080 と同等の公表値で、費用を少し抑えたい人象印マホービン 電気ケトル 0.8L CK-DC08AM-BM
- 03沸騰までの時間と自動オフまでの時間を分けて把握したい人ティファール 電気ケトル アプレシア ロック 0.8L KO640AJP
- 04費用を抑えて、沸かす機能だけの1台がほしい人アイリスオーヤマ 電気ケトル ベーシックタイプ IKEB-800-W
- 05ハンドドリップやお茶で、湯温を決めて注ぎたい人山善 温度調節機能付き電気ケトル EKG-C801(CP)
SIDE BY SIDE
気になる2製品を、並べて比較。
製品を選ぶと比較内容が切り替わります。
タイガー魔法瓶 電気ケトル QUICK&SAFE+ PCM-N080と象印マホービン 電気ケトル 0.8L CK-DC08AM-BMを比較しています
| タイガー魔法瓶 電気ケトル QUICK&SAFE+ PCM-N080 | 象印マホービン 電気ケトル 0.8L CK-DC08AM-BM |
|---|---|
| こんな人の候補 | |
| カップ1杯を、切れるまで含めて約60秒で沸かしたい人 | タイガー PCM-N080 と同等の公表値で、費用を少し抑えたい人 |
| 目安価格 | |
| 6千円前後(2026-09-26確認) | 5千円前後(2026-09-26確認) |
| 沸騰時間(カップ1杯) | |
| 約60秒(約140mL・水温室温23℃・通電自動オフまで。自動オフの注記は web の特長欄のみ) | 約60秒(約140mL・室温水温23℃・定格消費電力。どこまでかの記載なし) |
| 沸騰時間(満水) | |
| 約4分(水温室温23℃・定格電圧。自動オフの語なし) | 約4分(室温水温23℃・定格消費電力・満水) |
| 消費電力 | |
| 1300 W | 1300 W |
| 購入前に確認 | |
| 「自動オフまで」の注記は web の特長欄だけで、仕様表と取扱説明書には無い | カップ1杯60秒が、沸騰までか自動オフまでかを書いていない |
| 仕様確認日 | |
| 2026-09-26 | 2026-09-26 |
目安価格は変動します。最新の価格・在庫は販売先でご確認ください。公表値の条件はメーカーごとに異なるため、数字の大小だけで優劣は決められません。
THE REASON BEHIND THE CHOICE
選び方の根拠を、詳しく。
公開資料に基づく記事です。実機による検証は行っていません。
目次
- 先に断っておくこと
- この記事が向いていない人
- 選ぶときに見るべき基準は3つ
- 基準1:「カップ1杯60秒」は、沸騰までか、自動オフまでか
- 基準2:満水の時間は、ほぼ消費電力で決まる
- 基準3:重さは電源プレートを含むか。そして少ない水で沸かせるか
- 比較表
- 商品ごとの解説
- ① タイガー PCM-N080(1300W・本体二重構造)
- ② 象印 CK-DC08AM(1300W・本体二重構造)
- ③ ティファール アプレシア ロック KO640AJP(1250W)
- ④ アイリスオーヤマ IKEB-800(1200W)
- ⑤ 山善 EKG-C801(1000W・温度調節付き・細口)
- レビューで多かった不満と、その対処
- 状況別のおすすめ
- 買ったあと、最初にやること
- よくある質問
朝、カップ麺1つ分のお湯がほしい。電気ケトルの商品ページを開くと「カップ1杯 約60秒」「約1分で沸騰」と、どれも同じくらいの数字が並んでいて、速さでは差がつかないように見えます。
ところが5製品の注記を書き出すと、その60秒が、どこで止めた時間なのかが揃っていませんでした。 「電源が自動で切れるまで」と書く製品、「沸騰するまで。自動オフはそのしばらく後」と書く製品、どちらとも書かない製品。沸騰時間をそもそも公表しない製品と、カップ1杯の量では沸かせない製品もありました。
もう1つ、重さの数字は電源プレート(台座)を含むかどうかで約0.2kg変わり、それを書き分けているかも資料ごとに違いました。
ここでは5製品を、2026年9月時点のメーカー公表値で並べ直します。実機は持っていないので、書けるのは公表値の突き合わせと計算で分かることと、購入者のレビューに共通して現れた指摘だけです。
先に断っておくこと
- どれがいちばん速く沸くか、の順位は付けません。 実機で測っていないうえ、後で見るとおり、公表されている時間どうしが同じ時点で止めた数字ではありません
- 仕様の出どころはすべてメーカーの資料です。 5製品とも、公式の製品ページ(アイリスオーヤマは企業サイトの一覧)と、メーカーが配信している取扱説明書の仕様表を確認しました。象印は Amazon の型番 CK-DC08AM が製品ページに無く、CK-DC08AM の取扱説明書ページが配る取扱説明書(型名は CK-DC08)の値が製品ページと一致したので、同じ機種として扱っています
- 計算は、水の比熱(4.186J/g·K)から出した理論値です。 容器を温める分や放熱は含みません。公表されていない値を計算で置くときは、そのつど「計算」と断ります
この記事が向いていない人
- 一日中お湯を保温しておきたい人 — 並べたのは沸かすたびに使う電気ケトルで、据え置きで保温し続ける電気ポットは入れていません。保温機能を公表しているのは温度調節付きの山善だけで、それも無操作1時間で止まります(ティファールとアイリスオーヤマは保温機能なしと明記、タイガーと象印は保温の記載なし)
- 1L以上を一度に沸かしたい人 — 5製品とも容量は0.8Lです
- ガラス製やステンレスの本体を探している人 — 今回の5製品は樹脂の本体が中心で、ガラスやステンレス製のケトルは入っていません
選ぶときに見るべき基準は3つ
基準1:「カップ1杯60秒」は、沸騰までか、自動オフまでか
ここが今回いちばん伝えたい部分です。
電気ケトルは、沸騰して出た蒸気を感知して電源を切ります。だから「沸騰した瞬間」と「電源が切れた瞬間」の間には時間があります。カップ1杯の時間の注記は、5製品でこう割れました(冒頭の図)。
- 自動オフまで — タイガー PCM-N080。「通電自動オフするまでの沸とう時間(自社測定法)」
- 沸騰まで — ティファール アプレシア ロック。「記載量が沸騰するまでの時間。沸騰後、しばらくすると自動電源オフ機能が働きます」
- 書いていない — 象印 CK-DC08AM。条件は「室温・水温23℃、定格消費電力で沸かした場合」だけ
- 公表なし — アイリスオーヤマ IKEB-800
- 範囲外 — 山善 EKG-C801。最小水量が300mLで、カップ1杯(約140mL)は取扱説明書の水量の範囲に入りません
沸騰と自動オフの間がどれくらいあるのかは、どの社も秒数では書いていません。ただ、ティファールだけは、電気代の注記からその長さの目安が出せます。 同じページの「電気代はわずか約0.73円」には「1kWh/31円で計算。自動電源オフを基準にしています」と前提が添えられています。何mLを沸かしたときの電気代かは書かれていません。 ただ、この一文は「カップ1杯分(140mL)なら約1分で沸騰」と同じ製品説明の中に並んでいるので、ここではカップ1杯の電気代と読みます。そう読むと、0.73円を31円で割って約0.0235kWh。これを1250Wで割ると約68秒ぶんの通電です。ちょうど60秒で切れるなら約0.65円になるはずなので、自動オフは沸騰の「約1分」より数秒〜十数秒あととみられます。量の前提が違えばこの秒数も変わり、「約1分」も丸めた値なので、差の幅までは決まりません。
この読み方が当たっていれば、タイガーの「自動オフまで約60秒」と同じ土俵に並ぶのは、ティファールの約1分ではなく約68秒のほうです。8秒ほどの差のうち、消費電力の差(1300Wと1250W、約4%)で説明がつくのは2〜3秒。残りは丸め幅に埋もれる大きさで、この数字からどちらが速いとは言えません。
言えるのは、同じ「60秒」「1分」でも、止めた時点が違う数字を横に並べているということです。
象印は、容量・消費電力・カップ1杯60秒・満水4分・23℃の条件・本体二重構造・プレート分の重さまでタイガーと同じでした。沸騰時間まわりで違うのは、注記に「自動オフまで」と書くかどうかだけです(本体のみの重さは、タイガー0.73kgに対し象印は約0.8kg)。同じ数字だから同じものを測った、とは公表からは言えません。
参考までに、140mLの水を23℃から100℃にする熱は約45kJ。1300Wなら理論上の最短は約35秒です。公表の60秒ぶんの電力量のうち、水の温度を上げるのに使われるのは約6割の計算で、少量ほど容器を温める分の比重が大きいと読めます。満水では同じ比が約83%まで上がります(基準2)。タイガーと象印の2点を直線で結ぶと、満水の半分の400mLでも時間は満水の約55%で、量を半分にしても時間は半分になりません。途中の量の時間は公表値ではなく、この2製品に限った計算です(沸かす量ごとの時間の計算)。
基準2:満水の時間は、ほぼ消費電力で決まる
満水の時間を公表しているのは3製品です。タイガーと象印は1300Wで約4分(23℃)、山善は1000Wで約5分。
山善の約5分は、web の製品ページには無く、取扱説明書にだけあります。しかも条件が「室温25℃、水温25℃」で、5製品で唯一23℃ではありません。 水温が2℃高いぶん有利な条件なのに、時間は1分長い。
そこで、理論値との比を取りました。0.8Lを23℃から100℃にする熱は約258kJで、1300Wなら約198秒。公表の240秒との比は約83%です。山善は25℃から100℃で約251kJ、1000Wで約251秒、公表の約300秒との比は約84%。条件が違っても、効率に直すと3製品はほぼ揃います。
山善を23℃に直すと約5分8秒で、水温の差は8秒ほどにしかなりません。4分との約1分の差は、条件の違いではなく、1300Wと1000Wの消費電力の差(1.3倍)でほぼ説明がつきます。 細口で温度調節付きの山善は、満水を急いで沸かす道具としては作られていない、と読むのが自然です。時間が1.3倍かかるぶん、消費電力×時間で出す満水1回の電気の量は、1300Wの約312kJに対して山善(23℃換算)が約308kJと約1%しか違わない計算になります。消費電力が沸騰中ずっと一定だとした場合の値で、実際の電力量はどの製品も公表していません(1000Wのケトルは1300Wより電気を使わないのか)。
満水の時間を公表していないティファール(1250W)とアイリスオーヤマ(1200W)に同じ約83%を当てると、それぞれ約4分10秒、約4分20秒になる計算です。公表値ではなく、同じ比が当てはまる根拠も公表されていません。 消費電力が近いので大きくは外れないとみられる、という目安です。
基準3:重さは電源プレートを含むか。そして少ない水で沸かせるか
注ぐときに持ち上げるのは本体だけです。電源プレート込みの重さで比べても、手にかかる重さは分かりません。
4製品は本体のみとプレート込みの両方を書いていて、プレート分はどれも差し引き約0.2kgでした。
- 本体のみ — アイリスオーヤマ 700g、タイガー 0.73kg、ティファール 770g、象印 約0.8kg
- プレート込みだけ — 山善 980g。web は「重量0.98kg」とだけ書き、プレート込みだと分かるのは取扱説明書の注記だけです
山善の本体だけの重さは、どこにも書かれていません。ほかの4製品のプレートが約0.2kgでも、細口で温度調節の電子部品を持つ山善のプレートが同じとは限らないので、この記事では推定しません。
満水にすると水が0.8kg加わるので、本体のみ0.73kgのタイガーでも手にかかるのは約1.5kg。本体の差(最大0.1kg)より、入れる水の量のほうがずっと効きます。
もう1つ、少ない側の水量です。 最小水量を数字で書いているのは2製品だけでした。
- 山善 — 「水量は300mL以上、800mL以下」。温度センサーが十分浸かるまで水を入れる、という理由つき
- アイリスオーヤマ — 一番下の目盛り(0.3L)より少なくても沸かせるが、100mL以上を推奨
- タイガー・ティファール・象印 — 記載なし。カップ1杯(約140mL)の時間を公表しているので、その量は想定の範囲内と読めます
マグカップ1杯分だけを沸かすことが多いなら、山善は候補から外れます。 毎回300mL以上を温めることになるからです。
比較表
| 項目 | タイガー魔法瓶 電気ケトル QUICK&SAFE+ PCM-N080 | 象印マホービン 電気ケトル 0.8L CK-DC08AM-BM | ティファール 電気ケトル アプレシア ロック 0.8L KO640AJP | アイリスオーヤマ 電気ケトル ベーシックタイプ IKEB-800-W | 山善 温度調節機能付き電気ケトル EKG-C801(CP) |
|---|---|---|---|---|---|
| 目安価格 | 6千円前後 | 5千円前後 | 6千円前後 | 3千円前後 | 9千円前後 |
| 沸騰時間(カップ1杯) | 約60秒(約140mL・水温室温23℃・通電自動オフまで。自動オフの注記は web の特長欄のみ) | 約60秒(約140mL・室温水温23℃・定格消費電力。どこまでかの記載なし) | 約1分(140mL・水温室温23℃・沸騰まで。自動オフはその後) | 記載なし | 範囲外(最小水量300mL) |
| 沸騰時間(満水) | 約4分(水温室温23℃・定格電圧。自動オフの語なし) | 約4分(室温水温23℃・定格消費電力・満水) | 記載なし | 記載なし | 約5分(800mL・室温水温25℃。取扱説明書のみ) |
| カップ1杯はどこまでの時間か | 自動オフまで | 書き分けなし | 沸騰まで | 記載なし | 範囲外 |
| 消費電力 | 1300 W | 1300 W | 1250 W | 1200 W | 1000 W |
| 重さ(本体のみ) | 0.73 kg | 0.8 kg | 0.77 kg | 0.7 kg | 記載なし |
| 重さ(プレート込み) | 0.93 kg | 1 kg | 0.97 kg | 0.9 kg | 0.98 kg |
| 電気代の表記 | 記載なし | 記載なし | 約0.73円(1kWh 31円・自動電源オフを基準) | 記載なし | 記載なし |
| 最小水量 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 100mL以上を推奨(最下目盛0.3L未満でも沸かせる) | 300mL以上 |
| 容量 | 0.8 L | 0.8 L | 0.8 L | 0.8 L | 0.8 L |
| 温度調節・保温 | なし(保温機能の記載なし) | なし(保温機能の記載なし) | なし(保温機能なし) | なし(保温機能なし) | 50〜100℃・1℃単位/保温あり(無操作1時間で停止) |
| 本体の二重構造 | 二重構造 | 二重構造 | 二重構造ではない | 記載なし | 記載なし |
| コードの長さ | 1.3 m | 1.3 m | 1.3 m | 1.3 m | 0.9 m |
| 解説 | 解説を読む ↓ | 解説を読む ↓ | 解説を読む ↓ | 解説を読む ↓ | 解説を読む ↓ |
| 購入 | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る |
※記載の価格は目安です。仕様も価格も変更されるため、最新の情報は各商品ページでご確認ください。
商品ごとの解説
① タイガー PCM-N080(1300W・本体二重構造)
タイガー魔法瓶
タイガー魔法瓶 電気ケトル QUICK&SAFE+ PCM-N080
○ 選ぶ理由
- カップ1杯の時間が「通電自動オフするまで」だと注記している唯一の製品
- 本体のみ・プレート込みの重さと寸法を web と取扱説明書の両方で書き分けている
△ 購入前に確認
- 「自動オフまで」の注記は web の特長欄だけで、仕様表と取扱説明書には無い
- 取扱説明書にカップ1杯の時間が無い
目安価格は変動します。最新の価格・在庫は販売先でご確認ください。
全製品の比較表へ戻る ↑5製品で唯一、カップ1杯の時間を「通電自動オフするまで」と書いている製品です。 約60秒で電源まで切れる、という読み方ができるのはこの製品だけ。ただしその注記は web の特長欄にしかなく、取扱説明書の満水4分には「定格電圧のときの参考値」とあるだけで、自動オフの語はありません(基準1)。目安価格は6千円前後。
本体は二重構造で、本体のみ0.73kg。二重構造ではないティファール(770g)より軽く、二重構造の象印(約0.8kg)とも並べて軽いほうです。重さと寸法を「本体のみ」「電源プレートにのせた状態」で書き分けていて、web と取扱説明書の数字も一致していました。
購入者からは、外側が熱くなりにくい、蒸気が少ないという声が出ています。一方で0.8Lでは足りなかった、1Lを選べばよかったという指摘が複数。蓋の着脱に力が要る、最後まで注ぎ切るには大きく傾ける必要がある、という指摘もそれぞれ複数ありました。
1300Wは5製品で最大(象印と同じ)で、電子レンジなどと同時に使うとブレーカーが落ちることがある、という指摘も複数出ています(後述)。
メーカー表記の読み解きを詳しく読む
約60秒(約140mL・水温室温23℃・通電自動オフまで。自動オフの注記は web の特長欄のみ)
「カップ1杯(約140ml)が約60秒※でスピード沸とう」の※は「水温・室温23度、定格消費電力にて、カップ1杯分約140mLにおいて通電自動オフするまでの沸とう時間(自社測定法)」。5製品で唯一、カップ1杯の時間を「自動オフするまで」と書いている。ただしこの注記があるのは web の特長欄だけで、同じページの仕様表の「カップ1杯:60秒 / 満水:4分」には注記記号が付いておらず、取扱説明書にはカップ1杯の時間そのものが無い。140mLを23℃から100℃にする熱は約45kJで、1300Wなら理論上の最短は約35秒。公表の60秒ぶんの電力量(約78kJ)のうち水に入るのは約6割の計算になり、少ない量ほど容器を温める分の比重が大きいと読める。
約4分(水温室温23℃・定格電圧。自動オフの語なし)
取扱説明書の仕様表は「沸とう時間の目安(分)4」に「水温・室温:23度、満水、電圧:定格電圧のときの参考値」。自動オフの語は無い。web の仕様表の「満水:4分」には注記が付かず、特長欄の「通電自動オフするまで」が満水にも掛かるのかはページから決まらない。0.8Lを23℃から100℃にする熱は約258kJで、1300Wの理論値は約198秒。公表の240秒との比は約83%で、同じ1300W・同じ条件の象印 CK-DC08 と同じ値になる。
1300 W
web は「定格消費電力 1300W」、取扱説明書は「定格消費電力(W)1300」で、見出しの語まで揃っている。5製品で最も大きい値(象印と同じ)。同じコンセントや回路で電子レンジなどと同時に使うと、壁のコンセント1口の上限(一般に15A、100Vで1500W)に近づく。
0.73 kg
web は「質量 (約) 0.93kg / 本体のみ:0.73kg」、取扱説明書は「本体のみ 0.73」「本体を電源プレートにのせた状態 0.93」と2つの状態を分けて書く。プレート分は差し引き0.20kg。注ぐときに持つのは0.73kgのほう。本体二重構造でありながら、二重構造ではないティファール(770g)より軽い。
記載なし
最小水量の記載は無い。取扱説明書にあるのは「水は満水目盛(MAXの目盛)以下、ステンレス底より上に入れる。」で、下限は水量ではなく底の位置で示している。カップ1杯(約140mL)の時間を公表しているので、その量で沸かす使い方は想定の範囲内と読める。
実機は持たず、メーカーの公表値と販売ページの記載だけから読み解いています。
購入者レビューで挙がった指摘
電源が入らなくなった、初期不良だったという報告
沸騰後も電源が自動で切れなかったという報告
電子レンジなどと同時に使うとブレーカーが落ちることがあるという指摘
沸くのが速い、カップ1杯が短時間で沸くという声
本体の外側が熱くなりにくい、蒸気が少なく子どもがいても安心という声
0.8Lでは足りない、1Lのほうを選べばよかったという指摘
蓋の着脱に力が要る、蓋のボタンや給湯ロックの操作がしにくいという指摘
内側の出っ張りで最後まで注ぎ切れず、大きく傾ける必要があるという指摘
沸かしたあと20分ほどは温かいという声(保温機能は公表されていない)
購入者レビューに共通していた指摘を要約したものです。原文は載せていません。
向いている人
- カップ1杯を、切れるまで含めて約60秒で沸かしたい人
- 外側が熱くなりにくい構造を公表値で確かめてから選びたい人
- 注ぐときの重さを本体だけの値で比べたい人
向いていない人
- 1回で0.8Lより多く沸かしたい人(容量が足りないという声が複数あります)
- 蓋の着脱に力を使いたくない人
- 電子レンジやドライヤーと同じ回路で同時に使う人
② 象印 CK-DC08AM(1300W・本体二重構造)
象印マホービン
象印マホービン 電気ケトル 0.8L CK-DC08AM-BM
○ 選ぶ理由
- 満水の時間の条件(室温・水温・電力・満水)を取扱説明書まで一貫して書いている
- 本体のみ・プレート込みの重さと寸法を両方の資料で書き分けている
△ 購入前に確認
- カップ1杯60秒が、沸騰までか自動オフまでかを書いていない
- Amazon の型番 CK-DC08AM は製品ページに無く、取扱説明書でしか結び付かない
目安価格は変動します。最新の価格・在庫は販売先でご確認ください。
全製品の比較表へ戻る ↑公表値はタイガー PCM-N080 とほぼ同じで、沸騰時間まわりで違うのは「どこまでの時間か」を書かないことだけです。 カップ1杯60秒・満水4分・1300W・23℃・本体二重構造・プレート分0.2kg。本体のみの重さは約0.8kgで、タイガー(0.73kg)より少し重い。注記は「室温・水温23℃、定格消費電力で沸かした場合」で、沸騰までとも自動オフまでとも書いていません。目安価格は5千円前後で、タイガーより少し低い。
型番には注意が要ります。Amazon の CK-DC08AM は象印の製品ページに載っておらず、製品ページにあるのは一般流通の CK-DC08 です。CK-DC08AM の取扱説明書ページから配られる取扱説明書の型名が CK-DC08 で、仕様表の値も製品ページとすべて一致したので、この記事では同じ機種として扱いました。製品ページは「在庫限定品」と表示していて、在庫がいつまで続くかは分かりません。
消費電力の語が1ページの中で3つに割れていたのも、この製品です。仕様表は「消費電力湯沸かし時」、特長欄は「ハイパワー1300W」、沸騰時間の注記は「定格消費電力」。値は揃っているので、読み違えることはありません。
購入者の不満は注ぎ方に集まっていました。お湯の出が細い、大きく傾けないと最後まで出ないという指摘が繰り返し挙がり、水量の目盛りが外から見にくいという指摘も繰り返し出ています。蒸気については、出にくいという声と、沸騰時に注ぎ口から結構出るという指摘が両方ありました。
メーカー表記の読み解きを詳しく読む
約60秒(約140mL・室温水温23℃・定格消費電力。どこまでかの記載なし)
製品ページの仕様表は「湯沸かし時間(約)※1 カップ1杯※2 60秒」、※1「室温・水温23℃、定格消費電力で沸かした場合」、※2「約140mL」。沸騰までか自動オフまでかの語はどこにも無い。取扱説明書(型名 CK-DC08)にはカップ1杯の時間そのものが無い。容量0.8L・1300W・カップ1杯60秒・満水4分・23℃・本体二重構造・プレート分0.2kgまでタイガー PCM-N080 と同じで、沸騰時間まわりで違うのはタイガーが「通電自動オフするまで」と書き、こちらが書かないことだけ(本体のみの重さは約0.8kgで、タイガーの0.73kgとは違う)。自動オフについては特長欄に「沸とうを検知して、自動的に電源オフします」とある。Amazon の型番 CK-DC08AM は製品ページに無いが、CK-DC08AM の取扱説明書ページが配る取扱説明書の型名は CK-DC08 で、仕様表の値も製品ページとすべて一致した。
約4分(室温水温23℃・定格消費電力・満水)
製品ページは「満水 4分」、取扱説明書は「湯沸かし時間 CK-DC08 約4分(室温23℃・水温23℃・定格消費電力・満水の場合)」。取扱説明書ではこの時間が「自動的に電源が切れる」の手順の横に置かれているが、時間の定義として自動オフまでとは書いていない。1300Wの理論値約198秒との比は約83%で、タイガーと同じ。
1300 W
1ページの中で語が3つに割れる。仕様表は「消費電力湯沸かし時(W)1300」、特長欄は「ハイパワー1300W」、沸騰時間の注記は「定格消費電力」。取扱説明書の仕様表はさらに「消費電力 1300W」。値は揃っているので読み違えることはないが、仕様表に「定格消費電力」の行は無い。
0.8 kg
製品ページ・取扱説明書とも「約0.8kg(電源プレートを含まない)/約1.0kg」と両方を書く。小数1桁なので、タイガーの0.73kgやティファールの770gと並べると2桁目は比べられない。プレート分は差し引き0.2kg。本体二重構造。
記載なし
最小水量の記載は製品ページ・取扱説明書とも無い。取扱説明書にあるのは「満水表示以上の水を入れないでください。」という上限だけ。カップ1杯(約140mL)の時間を公表しているので、その量は想定の範囲内と読める。
実機は持たず、メーカーの公表値と販売ページの記載だけから読み解いています。
購入者レビューで挙がった指摘
沸騰時に熱湯が吹き出すことがあるという報告
お湯の出が細い、大きく傾けないと最後まで注げないという指摘
注ぐときにお湯の線が乱れる、跳ね返ってこぼれやすいという指摘
水量の目盛りが外から見にくく、入れすぎてしまいそうという指摘
沸騰直後も本体が熱くなりにくいという声
蒸気が出にくいという声と、沸騰時に注ぎ口から蒸気が結構出るという指摘の両方がある
蓋を毎回完全に外すのが手間という指摘
電源プレートにセットしづらいという指摘
沸いたことを知らせる音が無いという指摘
プラスチックのにおいが気になるかもしれないという懸念
購入者レビューに共通していた指摘を要約したものです。原文は載せていません。
向いている人
- タイガー PCM-N080 と同等の公表値で、費用を少し抑えたい人
- 外側が熱くなりにくい構造を選びたい人
向いていない人
- 一度に勢いよく注ぎたい人
- 暗い場所で水量の目盛りを読むことが多い人
- 沸いたことを音で知らせてほしい人
③ ティファール アプレシア ロック KO640AJP(1250W)
ティファール(グループセブ ジャパン)
ティファール 電気ケトル アプレシア ロック 0.8L KO640AJP
○ 選ぶ理由
- カップ1杯の時間を「沸騰まで」と明記し、自動オフがその後だと断っている
- 電気代の注記に計算の前提(1kWh単価と、自動電源オフを基準)まで書いている
△ 購入前に確認
- 仕様表で「熱くなりにくい2重構造ボディ ×」。購入者から胴が熱くなるという指摘が出ている
- 満水の時間を公表していない
目安価格は変動します。最新の価格・在庫は販売先でご確認ください。
全製品の比較表へ戻る ↑「沸騰まで」と「自動オフ」を分けて書き、その間に時間があると断っている唯一の製品です。 カップ1杯は「沸騰まで約1分」。そして電気代の注記をカップ1杯の値と読むと、自動オフまでは約68秒と逆算できます(注記に量は書かれていないので目安。基準1)。取扱説明書のほうは「お湯が沸とうすると、電源は自動的に切れます」とだけ書いていて、web と説明が揃っていません。満水の時間は公表していません。目安価格は6千円前後。
仕様表が機能を ●/× で並べていて、ここから読めることが多い製品です。倒れてもお湯がこぼれにくいフタ、給湯ロック、注ぎ口のほこりよけは ●。「熱くなりにくい 2重構造ボディ」は × です。
その × と対応するように、購入者からは本体の胴が触れないほど熱くなる、やけどが心配という指摘が複数出ていました。タイガー・象印の二重構造の2製品では、逆に熱くなりにくいという声が出ています。
ほかに多かったのは注ぎ方で、大きく傾けないと最後まで出ない、少し中に残る、旧型より注ぐ角度がきつくなった、という指摘が繰り返し挙がっています。少ない水量での使用は勧められておらずカップ1杯だけ沸かすのに不便、という指摘も複数ありました。公式資料に最小水量の記載は見当たらず、どこにそう書かれているのかはこちらでは確認できていません。
メーカー表記の読み解きを詳しく読む
約1分(140mL・水温室温23℃・沸騰まで。自動オフはその後)
「カップ1杯分(140mL)なら約1分(※1)で沸騰」の※1は「水温・室温23度の条件で、記載量が沸騰するまでの時間。沸騰後、しばらくすると自動電源オフ機能が働きます。」。5製品で唯一、「沸騰まで」と「自動オフ」を分けて書き、その間に時間があると断っている。一方、取扱説明書は「お湯が沸とうすると、電源は自動的に切れます。」とだけ書き、その間を書かない。同じページの電気代「約0.73円」は「1kWh/31円で計算。自動電源オフを基準」。何mLの電気代かは書かれていないが、同じ製品説明にカップ1杯(140mL)の約1分が並んでいるので、その量の電気代と読むと、0.73÷31で約0.0235kWh、1250Wで割ると約68秒ぶんの通電になる(消費電力が定格どおりと置いた計算)。ちょうど60秒なら約0.65円のはずなので、自動オフまでは沸騰の約1分より数秒〜十数秒長いとみられる。量の前提が違えば秒数も変わり、「約1分」自体が丸めた値なので、差の幅までは決まらない。タイガーの「自動オフまで約60秒」と同じ土俵に置くなら、比べる相手はこの約68秒のほうになる。
記載なし
満水の時間は web・取扱説明書とも公表なし。取扱説明書は「沸とうするまでの時間は、水量・水温・室温などによって多少異なります」とだけ書く。仮に、満水4分を公表している1300Wの2製品と同じ比(理論値の約83%)が当てはまるとすると、1250Wでは約4分10秒になる計算。公表値ではなく、同じ比が当てはまる根拠も公表されていない。
1250 W
web「定格消費電力 (W) 1,250」、取扱説明書「定格消費電力 1250W」で揃う。1300Wの2製品との差は約4%で、同じ熱量なら時間も約4%(60秒で2〜3秒)長くなる計算。電気代の逆算(約68秒)はこの1250Wが通電中ずっと出ていると置き、電気代をカップ1杯の値と読んだもの。
0.77 kg
web の仕様表は「本体重量/電源プレート含む (約g) 970」「本体重量/電源プレート含まない (約g) 770」と両方を書く。取扱説明書は「質量(全体)約970g」だけ。寸法は web が「本体サイズ」、取扱説明書が「サイズ(全体)」で同じ22×15×20cmを書き、見出しの語が資料で逆になっている。取扱説明書の「全体」に従えば寸法はプレート込み。本体のみ770gは、二重構造ではないのに二重構造のタイガー(0.73kg)より重い。
記載なし
最小水量は web・取扱説明書とも記載なし。カップ1杯(140mL)の時間を公表しているので、その量は想定の範囲内と読める。ただし購入者からは、少ない水量で使うのは勧められていない、カップ1杯だけ沸かすのに不便だという指摘が出ている。公式資料のどこにその記述があるかは確認できていない。
実機は持たず、メーカーの公表値と販売ページの記載だけから読み解いています。
購入者レビューで挙がった指摘
本体の胴が触れないほど熱くなり、やけどが心配という指摘
胴と底の継ぎ目から水が漏れた、短期間で動かなくなったという報告
大きく傾けないと最後まで出ない、少量のお湯が中に残る、旧型より注ぐ角度がきつくなったという指摘
蓋を外すと注ぎ口や蓋からお湯が垂れるという指摘
蓋の着脱に力が要る、給水のたびに蓋を外すのが面倒、ロックの操作が面倒という指摘
少ない水量での使用は勧められておらず、カップ1杯だけ沸かすのに不便という指摘
カップ1杯が1分強で沸く、忙しい朝にも間に合うという声
倒れてもこぼれにくい、ロックがあって子どもがいても安心という声
蓋が完全に外れ、口が広くて手を入れて洗いやすいという声
保温機能が無く冷めやすいという指摘
購入者レビューに共通していた指摘を要約したものです。原文は載せていません。
向いている人
- 沸騰までの時間と自動オフまでの時間を分けて把握したい人
- 注ぎ口のほこりよけやロックの有無を仕様表で確かめてから選びたい人
向いていない人
- 小さな子どもが本体に触れる場所に置く人(外側が熱くなる構造です)
- カップ1杯より少ない量を頻繁に沸かす人
- ポットを大きく傾けずに最後まで注ぎたい人
④ アイリスオーヤマ IKEB-800(1200W)
アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマ 電気ケトル ベーシックタイプ IKEB-800-W
○ 選ぶ理由
- 目安価格が5製品で最も低い
- 本体のみ700gで、5製品で最も軽い
△ 購入前に確認
- 沸騰時間を1つも公表していない
- 二重構造かどうかの記載が無い
目安価格は変動します。最新の価格・在庫は販売先でご確認ください。
全製品の比較表へ戻る ↑5製品で、沸騰時間を1つも公表していない製品です。 カップ1杯も満水も、企業サイトの基本仕様と取扱説明書のどちらにもありません。1200Wは1300Wより約8%小さいので、同じ量なら時間も約8%長くなる計算ですが、元にする数字が無いので、ほかの製品の60秒と並べることはできません。目安価格は3千円前後で、5製品で最も低い。
本体のみ700gは5製品で最も軽い値です。二重構造かどうかは書かれておらず、主要素材はポリプロピレンとステンレス。最小水量は、一番下の目盛り(0.3L)より少なくても沸かせるが100mL以上を推奨、と取扱説明書にあります。カップ1杯は推奨の範囲に入りますが、100〜300mLの間には目盛りがありません。
購入者の不満は蓋に集まっていました。ぴったり閉まりにくい、簡単に外れる、という指摘が複数。蒸気口に水が溜まって注ぐたびにこぼれる、という指摘も複数です。取扱説明書には「ふたがきちんと閉まっていないと、お湯が沸いても沸とうを検知できず、電源が切れないことがあります」とあり、蓋の閉まり具合は自動オフに関わります。沸騰しても切れないことがあったという報告も1件ありました。
故障や初期不良の報告も繰り返し挙がっていて、スイッチ、通電、空だき防止と、場所はさまざまでした。
メーカー表記の読み解きを詳しく読む
記載なし
企業サイトの基本仕様・取扱説明書とも、秒や分での沸騰時間の記載が無い。5製品で沸騰時間を1つも公表していないのはこの製品だけ。140mLを23℃から100℃にする熱(約45kJ)を1200Wで割った理論上の最短は約38秒で、1300Wの約35秒より約3秒長い。公表値の60秒と比べられる数字ではない。
記載なし
公表なし。仮に、満水4分を公表している1300Wの2製品と同じ比(理論値の約83%)が当てはまるとすると、1200Wでは約4分20秒になる計算。公表値ではなく、同じ比が当てはまる根拠も公表されていない。取扱説明書には、蓋がきちんと閉まっていないと沸騰を検知できず電源が切れないことがある、という注意がある。
1200 W
企業サイト「消費電力 1200W」、取扱説明書「消費電力 1,200W」。語は「消費電力」で、「定格」は付かない。5製品で2番目に小さい値。
0.7 kg
企業サイトは「重量 900g(電源プレート含む)/700g(電源プレート含まず)」と約なし・g、取扱説明書は「約0.9kg ・ 約0.7kg」と約つき・kg。同じ値を資料で単位と「約」を変えて書いている。本体のみ700gは5製品で最も軽いが、二重構造かどうかは書かれていない(主要素材はポリプロピレン、ステンレス)。プレート分は差し引き200g。
100mL以上を推奨(最下目盛0.3L未満でも沸かせる)
取扱説明書に「水量目盛りの一番下(0.3L)の線より少ない水量でもお湯を沸かすことができますが、100mL以上の水を入れて沸かすことをおすすめします。」。5製品で、少ない側の水量を数字で示すのは、この製品と山善の2つだけ。カップ1杯(140mL前後)は推奨の範囲に入る。ただし目盛りは0.3Lからで、100〜300mLは目盛りなしで入れることになる。
実機は持たず、メーカーの公表値と販売ページの記載だけから読み解いています。
購入者レビューで挙がった指摘
沸騰しても自動で電源が切れないことがあるという報告
スイッチの故障、半年ほどで通電しなくなった、空だき防止の不具合、初期不良といった報告
給水時に下から漏れることがあるという報告
蓋がぴったり閉まりにくい、簡単に外れてしまう、はめたときのフィット感が悪いという指摘
蓋を毎回外すのが面倒という指摘
蒸気口に水が溜まり、注ぐたびにそこからこぼれるという指摘
コードが底の溝から外れやすい、電源プレートにセットしづらいという指摘
コップ1杯なら1分程度で沸く、軽くて持ちやすいという声
保温機能が無く、沸いたらすぐ使う必要があるという指摘
購入者レビューに共通していた指摘を要約したものです。原文は載せていません。
向いている人
- 費用を抑えて、沸かす機能だけの1台がほしい人
- 注ぐときの重さを少しでも軽くしたい人
向いていない人
- 沸騰時間を公表値で確かめてから選びたい人
- 蓋の閉まり具合に気を配りたくない人
⑤ 山善 EKG-C801(1000W・温度調節付き・細口)
山善(YAMAZEN)
山善 温度調節機能付き電気ケトル EKG-C801(CP)
○ 選ぶ理由
- 50〜100℃を1℃単位で設定でき、保温もできる(5製品で唯一)
- 細口の注ぎ口
△ 購入前に確認
- 最小水量300mLで、カップ1杯だけは沸かせない
- 沸騰時間は取扱説明書にだけあり、web の製品ページには無い
目安価格は変動します。最新の価格・在庫は販売先でご確認ください。
全製品の比較表へ戻る ↑5製品で唯一、温度を選べる製品です。 50〜100℃を1℃単位で設定でき、50/60/70/80/85/90/95℃の7つがプリセットされています。保温もでき、無操作1時間で止まります。97〜100℃に設定したときは96℃前後で保温する、と取扱説明書にあります。目安価格は9千円前後で、5製品で最も高い。
その代わり、最小水量が300mLです。温度センサーが浸かるまで水を入れる必要があるためで、カップ1杯(約140mL)は取扱説明書の範囲外。満水の約5分は25℃条件で取扱説明書にだけあり、比に直すとほかの製品と揃っていて、時間の差は1000Wという消費電力でほぼ説明がつきます(基準2)。
重さは980gで、web はプレートの有無を書かず、取扱説明書が「電源プレートにセットした状態の数値」と注記しています。本体だけの重さは公表なし。コードは0.9mで、ほかの4製品(1.3m)より40cm短い。
購入者からは、細口で狙ったところに注ぎやすい、温度設定と保温が便利、という声が複数出ています。一方で、本体や蓋が思った以上に熱くなるという指摘が複数。取扱説明書にも、ポットと違って加熱中や保温中はケトルが熱くなると書かれています。沸騰まで6分ほどかかることがある、という指摘も複数ありました。
目立ったのは耐久性です。9か月〜1年半ほどで動かなくなった、根元のコードが断線した、接点不良が出た、という報告が繰り返し挙がっていました。 保証は1年です。
メーカー表記の読み解きを詳しく読む
範囲外(最小水量300mL)
カップ1杯の時間は無い。無いのは書き漏れではなく、取扱説明書が「水量は300mL以上、800mL以下で入れます。」と定め、温度センサーが十分浸かるまで水を入れるよう求めているため。カップ1杯(約140mL)は取扱説明書の水量の範囲外で、「カップ1杯60秒」で並べる土俵にそもそも乗らない。
約5分(800mL・室温水温25℃。取扱説明書のみ)
web の製品ページには沸騰時間が無く、取扱説明書 p.9 にだけ「沸とう時間の目安:約5分(室温25℃、水温25℃、水量800mLの場合)」とある。5製品で唯一、条件が25℃(ほかは23℃)。0.8Lを25℃から100℃にする熱は約251kJで、1000Wの理論値は約251秒。公表の約300秒との比は約84%で、1300Wの2製品の約83%とほぼ揃う。23℃に直すと約5分8秒で、水温2℃の差は約8秒にしかならない。4分との約1分の差は、条件の違いではなく消費電力の差(1300÷1000=1.3倍)でほぼ説明がつく。「沸とう時間」が沸とう完了の音までかは明示が無い。
1000 W
web・取扱説明書とも「消費電力 1000W」。5製品で最も小さく、1300Wの製品の約77%。同じ量を同じ温度にするには約1.3倍の時間がかかる計算で、満水の約5分はほぼその比に収まる。細口で温度調節付きの製品が低い電力を選んでいる理由は公表されていない。
記載なし
本体だけの重さは公表なし。web は「重量0.98kg」とだけ書き、取扱説明書は「製品質量(約)980g」に「製品寸法、製品質量は、ケトルを電源プレートにセットした状態の数値です。」と注記する。web だけを見るとプレートの有無が分からない。プレート込みで並べると5製品で2番目に重いが、ほかの4製品のプレート分がどれも約0.2kgでも、この製品に同じ値を当てはめる根拠は無いので、本体だけの重さは推定しない。
300mL以上
取扱説明書に「水量は300mL以上、800mL以下で入れます。」【最小水量】(300mL以上)。温度センサーが十分浸かるまで水を入れる、という理由つき。5製品で最小水量を「以上」と下限で定めているのはこの製品だけ。マグカップ1杯分だけを沸かす使い方はできず、毎回300mL以上を温めることになる。
実機は持たず、メーカーの公表値と販売ページの記載だけから読み解いています。
購入者レビューで挙がった指摘
本体や蓋が想像以上に熱くなり、蓋を開けるときにやけどしそうという指摘
9か月〜1年半ほどで動かなくなった、保証が切れた直後に壊れた、根元のコードの断線や接点不良が出たという報告
温度表示が不安定に変わる、操作への反応に間があるという指摘
蓋の周りが割れることがあるという報告
細口で狙ったところに注ぎやすく、ハンドドリップに向くという声
1℃単位の温度設定とプリセット、保温が便利という声
沸騰まで6分ほどかかることがある、100℃になるまで時間がかかるという指摘
満水の目盛りが内側にあって見にくいという指摘
注ぎ口が長く湯切りに時間がかかる、持ち手と注ぎ口が離れていて細かく加減しにくい、小さいカップだと跳ね返るという指摘
購入者レビューに共通していた指摘を要約したものです。原文は載せていません。
向いている人
- ハンドドリップやお茶で、湯温を決めて注ぎたい人
- ミルク作りなどで、決めた温度で少しの時間保っておきたい人
向いていない人
- マグカップ1杯分だけを急いで沸かしたい人
- コンセントから離れた場所に置きたい人(コード0.9m)
- 本体に触れる機会が多い人(外側が熱くなるという指摘があります)
レビューで多かった不満と、その対処
製品をまたいで共通していた指摘が4つあります。
1. 最後まで注ぎ切れない、大きく傾ける必要がある
タイガー・象印・ティファールの3製品で、最後まで出し切るには大きく傾ける必要がある、少し中に残る、という指摘が出ています。ティファールと象印では繰り返し挙がっていました。3製品とも、倒れたときにお湯がこぼれにくいことを良い点に挙げる声が同じレビューの中にあります。こぼれにくくする構造と、最後まで注ぎやすいことは、両立しにくいとみられます。ただ、構造をどう作っているかは公式資料からは確かめられませんでした。
対処:必要な量だけ沸かす。 0.8Lを満水にして少しずつ使うより、使う量だけ入れたほうが、残りを出すために傾ける場面が減ります。残ったお湯はそのまま置かず、冷めてから捨てます。
2. 本体が熱くなる
ティファールと山善で、胴や蓋が触れないほど熱くなるという指摘が複数出ています。ティファールは仕様表で二重構造ではないと明記し、山善は二重構造の記載が無く、取扱説明書は加熱中や保温中に熱くなると書いています。二重構造と公表しているタイガー・象印では、逆に熱くなりにくいという声が出ていました。 公表値とレビューの傾向が噛み合った項目です。
対処:小さな子どもの手が届く場所に置かない。 持つのは取っ手だけにして、注いだ直後に胴や蓋に触れない。山善は保温中も熱いままです。
3. 蓋の着脱が手間、力が要る
温度調節なしの4製品で、蓋の着脱に関する指摘がありました。着脱に力が要る(タイガー・ティファール)、毎回外すのが面倒(象印・ティファール・アイリスオーヤマ)、閉まりにくく外れやすい(アイリスオーヤマ)。この4製品では、蓋が完全に外れて洗いやすい、という声も同じ製品から出ていて、洗いやすさとの引き換えになっています。山善の蓋への指摘は着脱ではなく、熱くなることや割れについてでした。
アイリスオーヤマは、蓋の閉まり具合が自動オフに関わると取扱説明書が書いている点で、ほかと話が違います。
対処:沸かす前に蓋が最後まで閉まっているかを見る。 とくにアイリスオーヤマでは、閉まりきっていないと沸騰を検知できないことがあります。
4. ブレーカーが落ちる
タイガーで、電子レンジなどと同時に使うとブレーカーが落ちることがある、という指摘が複数ありました。電気ケトルの消費電力は1000〜1300Wで、壁のコンセント1口の上限は一般に15A(100Vで1500W)。1300Wなら、それだけで上限の9割近くを使います。電子レンジの消費電力も1000Wを超えるものが多く、単機能電子レンジの比較記事で並べた5製品は、いちばん大きい東芝で1350Wでした。
対処:電子レンジやドライヤーと同じ回路で同時に使わない。 延長コードやタップを挟まず、壁のコンセントに直接挿します。ケトルは数分で切れるので、順番に使えば済む話です。
状況別のおすすめ
| こういう人 | 候補 | 理由 |
|---|---|---|
| カップ1杯を、電源が切れるところまで含めて短く沸かしたい | ① タイガー PCM-N080 | 「通電自動オフするまで約60秒」と書いている唯一の製品 |
| タイガーと同じくらいの公表値で、費用を少し抑えたい | ② 象印 CK-DC08AM | 1300W・カップ1杯60秒・満水4分・二重構造まで同じ。どこまでの時間かは書いていない |
| 小さな子どもがいて、本体の外側が熱くなりにくいものがいい | ① タイガー、② 象印 | 二重構造と公表している2製品。購入者からも熱くなりにくいという声 |
| 沸騰と自動オフを分けて把握したい、ほこりよけやロックを仕様表で確かめたい | ③ ティファール アプレシア ロック | 「沸騰まで」と明記し、電気代の注記から自動オフまでの目安も出せる(量の前提つき)。二重構造ではない |
| 費用を抑えて、とにかく軽いものがいい | ④ アイリスオーヤマ IKEB-800 | 目安価格が最も低く、本体のみ700gで最も軽い。沸騰時間は公表なし |
| ハンドドリップやお茶で、湯温を決めて注ぎたい | ⑤ 山善 EKG-C801 | 1℃単位の温度設定と細口。最小300mLなのでカップ1杯だけは沸かせない |
タイガー魔法瓶 電気ケトル QUICK&SAFE+ PCM-N080
象印マホービン 電気ケトル 0.8L CK-DC08AM-BM
ティファール 電気ケトル アプレシア ロック 0.8L KO640AJP
アイリスオーヤマ 電気ケトル ベーシックタイプ IKEB-800-W
山善 温度調節機能付き電気ケトル EKG-C801(CP)
買ったあと、最初にやること
- 取扱説明書で、最小水量と満水の目盛りの位置を確かめる — 山善は300mL以上。アイリスオーヤマは100mL以上を推奨で、0.3L未満には目盛りがありません。象印は水量の目盛りが見にくいという指摘が繰り返し出ています
- 置き場所を決め、電子レンジと同じ回路にならないようにする — 1000〜1300Wを数分使います。延長コードは使わない。山善はコードが0.9mしかないので、コンセントのすぐ近くに置くことになります
- 最初は水を沸かして捨てる — 取扱説明書の手順に従って、使い始める前に一度通しておきます。においが気になる場合も、まずここで確かめます
- 蓋が最後まで閉まっているかを、閉めた感触で覚えておく — アイリスオーヤマは閉まりきっていないと電源が切れないことがあると取扱説明書に書かれています
- 持つのは取っ手だけ、と家族で決めておく — とくにティファールと山善は、外側が熱くなるという指摘が複数あります
「カップ1杯 約60秒」は、どれも根拠のある数字です。ただ、それが沸騰した瞬間の数字なのか、電源が切れた瞬間の数字なのかは、注記まで読まないと分かりませんでした。5製品を並べていちばん効いたのは、時間の短さより、その時間をどこで止めたかのほうです。
よくある質問
- 電気ケトルの「カップ1杯60秒」は、スイッチが切れるまでの時間ですか?
製品によって違います。今回の5製品では、タイガー PCM-N080 は「通電自動オフするまで」、ティファール アプレシア ロックは「沸騰するまで(自動オフはその後)」と注記し、象印 CK-DC08AM はどちらとも書いていません。
同じ60秒でも止めた時点が違うので、数字だけを並べて速さを比べることはできません。
- ティファールは、沸騰してからどのくらいで電源が切れますか?
秒数は公表されていません。ただ、同じページの電気代の注記(約0.73円、1kWhあたり31円、自動電源オフを基準)を、同じ説明文にあるカップ1杯(140mL)の電気代と読んで逆算すると、自動オフまでの通電は約68秒ぶんになります。注記には何mLの電気代かが書かれていないので、目安です。
沸騰までの約1分より数秒から十数秒長い計算ですが、約1分自体が丸めた値なので、正確な差までは決まりません。
- 山善の温度調節ケトルは、満水で約5分と他より遅いのはなぜですか?
消費電力が1000Wで、1300Wの製品より小さいためとみられます。同じ量を同じ温度にするには約1.3倍の時間がかかる計算で、4分の1.3倍は約5分12秒です。
山善の約5分は水温25℃の条件ですが、23℃に直しても約5分8秒で、条件の違いによる差は8秒ほどにとどまります。
- 電気ケトルの重さは、電源プレートを含んだ値ですか?
製品によって違います。タイガー・象印・ティファール・アイリスオーヤマは、本体のみとプレート込みの両方を書いていて、プレート分はどれも約0.2kgでした。
山善はプレート込みの980gだけで、そのことも取扱説明書の注記にしか書かれていません。注ぐときに持つのは本体だけなので、比べるなら本体のみの値です。